続きます。
実は天皇家にお風呂での祓い清めの儀式があります。大嘗会です。天皇に天羽衣を着せて祓い清めをします。羽衣を脱がせる事が祓い清めとなります。その介添えをする女性は御禊の女御、中臣女、御湯殿の上の女房と呼ばれています。
これ、大変重要なのですが、この女性たちは瀬織津姫がモデルとされています。
しかし、更に時代を遡ると川の瀬で禊の介添えする女性がいて、その女性たちが瀬織津姫のモデルとの考えもあります。つまり瀬織津姫のモデルは名の無い人間の女性だった可能性があるのです。
この話は判断材料が少ないので私も明快に答えられないのですが、何れ又語りたいと思います。
さて、お風呂もまた祓い清めの儀式であり、気を緩めてお湯に浸かるべきではないと何となくお分かりいただけたと思います。
ここで一つ悲しいお話をします。私が通っていたブログ主に現実に起きた話です。
このブログ主さんは、地元某私大の教授です。私より少々年上だと思います。変わった姓だと思っていましたが、実家は先祖代々のお寺です。姓は伏せますが、仏教の教えからの姓なのだと思います。
このブログ主さんのブログも神社・仏閣中心のお話をされています。それで私もブログに寄るようになった訳です。
更にこのブログ主さん、福祉関係の大学教授だけあって、津浪被害地に生徒を連れ熱心にボランティア活動もしています。大変素晴らしい方だと思いました。震災で塞ぎ込んでいる私とはえらい違いです。
そのブログ主に不幸が起きました。23才の娘さんがお風呂で亡くなったのです。2011年の12月初旬の話です。
ブログ主さんお宅は仙台の中心地から少々距離があります。娘さんは通学等に不便を来たし自宅と通学地の中間地点にアパートを借りていました。、海に近い仙台のベッドタウンにです。
そして3.11の東日本大震災。海沿いの娘さんのアパートにも津浪が到達。命は助かりましたが被害を受け、ブログ主の娘さんは自宅に戻ってきました。
娘さんはその後大学を卒業。地元の銀行に就職。自宅から仙台の中心地にある銀行に、時間を掛けて通勤してました。大変仕事熱心で頑張り屋さんだったようです。
銀行の業務は激務です。その上、取らねばならない資格が多いのです。
娘さんは仙台としては遠い自宅から通勤し銀行業務をこなし、資格試験の勉強をしていた訳です。睡眠時間を削って。娘さんはここ数日、夜を徹して勉強して試験に臨みました
そして資格試験当日。十分な手ごたえがあった様です。そして試験を無事終え、一緒に資格試験を受けた銀行の仲間との飲み会に出席。それで帰宅が深夜になり午前1時頃にお風呂に入った模様です。
ブログ主さんは午前5時頃に風呂場の灯りを不審に思い、湯船につかり亡くなっている娘さんを発見しました。
大変不幸な事故です。娘さん、頑張りすぎたのでしょうね。そして疲れ果ててお風呂で寝てしまったのか、お湯のショックで亡くなったのかは判りませんが、通常のコンディションであるなら亡くなる事は無かったと思います。
せめて飲み会でのアルコールが入っていなかったなら助かっていたかも知れません。若さ故に過信も有ったと思います。偶然に偶然が重なった事もあるでしょう。悔いても悔やみきれないと思いますね。
資格試験の結果は97点で見事合格してました。難しい試験で合格ラインが60点です。そこまで頑張ら無くてもと出来の悪い私は思うのですが、それが彼女のポリシーだったのでしょう。ブログ主さんが可哀想で掛ける言葉も有りませんでした。
その後、ブログ主さんは荒れました。「神仏を信じていたのに」、「ボランティアもしてたのに、被災者に尽くしていたのに」等々、荒れた発言が目立ちました。
自宅のお風呂で亡くなったのです。自宅が事故現場です。毎日のお風呂で娘さんを思い出す筈です。大変辛い人生になってしまわれた訳です。荒れて当然ですし、そりゃ精神にも異常をきたすと思います。
その後、ブログでのブログ主さんの口調は変わり、ある日、大阪の橋本市長をトリックスターと称してコケ落としの書き込みをしていました。
私はコメントで「それでも橋本市長に期待したい」と書いたら、橋本市長は公務員の給与削減を提示していて、橋本市長の主張が通ればブログ主さんの勤める私大も国からの援助金が削減される。私大の給与形態は公立大学に順ずる。当然、自分の給与も下がると書き込み、「自分の生きたかを愚弄するのか」的な発言をされ激高。
それて私、ブログから追放されました。そんな人ではなかったんですが、それだけ心が病んでしまったのだと思います。
ブログ主は完全に人が変わってしまいました。驚く程に。でも私がその立場なら私もそうなるでしょう。私なら仕事も投げ出すと思います。辛すぎますよ。
私も思うのです。神は不公平だと。善に生きても不幸は生じる。悪に生きても幸運が舞い込む。理不尽で不条理です。
それは仏門の血筋であっても避けられません。いや、神に対して念じる仏門の血筋だからこそ避けられないのかも。何が良くて何が悪いのか全然判りませんわ。
どうすれば人生を平穏に過ごす事が出来るのか。
それを知る為に神道を調べているのですが、まだまだ判らない事ばかりです。判る訳無いのかも知れませんがね。
それは兎も角、今の私に言える事はお風呂は気を付けて入らねばならぬと言う事だけです。お風呂は祓い清め。神聖な儀式ですから。
これだけは本当に確かだと断言できます。お風呂へは必ず掛け湯をして真摯な気持ちでお入り下さい。くれぐれもお気を付けて、油断めさらずに・・・・・・・・・・・。
ではでは。