続きです。
梅原猛さんの説での疑問点は、遮光器土偶の足を壊す事で蘇りを防ぐ事ですね。何故、足を壊すと蘇りを防げるのでしょう。
「生まれ変わっても足が無ければ歩けない」って事なんでしょうか。この点が少々弱いと言うか、今一納得いかないですねぇー。まあ、大まかは当たっていると思うのですが、まだ足りない部分があると思います。
取りあえず、遮光器土偶に似ている神様を考えてみたいと思います。
特徴は「閉じた目」、「女神」、「片足が無い」と言う点でしょうか。この三点をクリアする神様っているのでしょうか。私の知識では見つかりません。
しょうがないので、「女神」の条件を外します。そうすると似ている神様が出てきます。その神は恵比寿様です。
先ず「片足が無い」点ですが、恵比寿様は毎夜毎夜??ボートに乗って、三島溝咋姫の住む島に夜這いに通っていました。そして朝、鶏が鳴くと、規則正しく帰って行きました。
そしてある日、鶏がコケコッコーと鳴いた。恵比寿様は「あれ、もう朝? やばい」と思い、急いで帰っていったんです。
しかし、余りにもあせっていたので、ボートのオールを海??に流してしまったんですね。しょうが無いので恵比寿様は、自分の足でオール代わりにバシャバシャとボートを漕いだ。そしたら鮫??に足を噛まれたと言う伝説が残っています。
鮫??に噛まれた足は切断されたかは知りませんが、恵比寿様の絵や像って大抵座っていますよね。これって、足が悪いからかも知れませんね。
恵比寿様と同神とされている「水蛭子神」で考えると、もっと判りやすいかも知れません。
水蛭子神はイザナギ命・イザナミ命が最初に産んだ子です。しかし、女神のイザナミがHに誘ったと言う事で、3年経っても立つ事が出来なかった。そして気の毒にボートに乗せられて海に流されたんです。
つまり、水蛭子神も足が悪かった。そして「蛭」って目が無い。目が見えない。これって遮光器土偶に共通していると思います。
残りは「女神」であると言う点です。これは恵比寿様のもう一つの名前・事代主で説明出来ます。
事代主の「事代」は「巫女」を表します。つまり事代主は「巫女の主」です。巫女に宣託する神です。理由は省きますが、巫女に宣託する神は女神の筈です。つまり、事代主は女神の可能性があると思うのです。
恵比寿様の妻神である三島溝咋姫の別名「活玉依姫」といいます。「玉依」とは「魂が寄る」。つまり「玉依」も巫女を表します。しかも「活」の字は「生きている」と言う意味です。
つまり、三島溝咋姫こと活玉依姫は恵比寿様の妻と言うより、巫女の可能性も有ると考えられます。そして巫女は女神の宣託を受けるのが勤め。っとすると事代主は女神でなければならない筈です。
実は私の家の居間にも大黒様と恵比寿様のお面が飾っているのですが、前々から疑問に思っていました。
何で親子の神様がセットで祀られているのかと。北朝鮮の金親子じゃないんだから、普通、夫婦で祀るのではないかと、何時も思っておりました。
だとすると大黒様と恵比寿様は夫婦。即ち大国主と事代主は親子じゃなくて夫婦で、大国主がニギハヤヒ命なら、事代主は瀬織津姫だ・・・・・・・とは断言しませんが、可能性はあると言うが、何かしら関連があるかも知れません。
っと言う事で、私は「遮光器土偶=恵比寿様」と今の所考えています。かなり乱暴ですが(大汗)。
勿論、妄想の範囲です。また考えが変わったら、また書きますね。
ではでは。