続きます。
まあ、整理記者と言う仕事で悩んでいた訳です。今思えばこの仕事、解答が無いと言えます。正直、記事が駄目だったら全て駄目ですし、誰だって考え方が違うのです。だから悩むまでの事無かったと思います。人間って傷付け合って生きている点もありますしね。
そうは言っても当時の私は26歳。そんな事判りません。
そして東京で一人ぼっち。仕事しか頭になかったのです。悩んでいましたね。
私が勤めていた新聞社は週休二日制でした。土日は休みです。でも東京ですからね、釣りにも行けませんし、好きなアウトドアも出来ず。休日一緒に過ごす友人も居らずです(今もそうだけど・・・・)。
千葉県浦安市に住んでいたのですが、幸いな事に当時日本最大級の図書館が直ぐ近くにありました。安田成美と中森明菜のドラマの舞台になった図書館です。本だけが楽しみでした。だから浦安から動かなかったと言えます。
ディズニーランドなんて全然興味が無く、浦安に住んでいたのに一度も行っていないですしね。
でも、本だけ読んでいるのも厭きます。しょうがないから東京見物に何時も一人で繰り出していました。
私はぼちぼちオタクの気がありましたし、アウトドア用品が売っているニッピンが在った事から秋葉原には興味がありましたからね。今はAKB一色なんでしょうけど、何となく好きな街でしたしね。
そしてある日、その現場を見ました。そして衝撃を受けました。何と秋葉原でも大型の電器店の前で、10人程度の集団が踊っていたのです。阿波踊り風の馬鹿踊りでです。
その集団は美しい長髪の若い女性が一人。残りは全て若い男達です。
女性を中心に男性が輪になって囲み「パソコン安いマハポーシャー ピピリヒピッピピッピッピィー、プリンター安いマハポーシャー ピピリピピッピピッピッピィー」とシュプレヒコールしていました。女性が音頭を取って、ホイッスルを吹きながらです。
マハポーシャって電器屋? パソコン屋か?
あの集団はマハポーシャと言うパソコン屋の社員じゃないよなぁー。バイトか。バイトであれだけ熱心にやれるものなのか。それにしても長い髪の女性、綺麗だなぁー。なんであんな綺麗な人がこんな事しているのだろうか。他にいくらでも仕事があるだろうに・・・・・(当時はバブルは弾けていたが、そんなに景気は悪くなかった)。
それにしてもライバルの電器店の入り口の前で、どうしてこんな馬鹿踊りが出来るのだろう。罪悪感ないのだろうか。商売はここまでしなければならないのか。
こんな事しているのだから、彼らの時給は1000円位は貰っているのだろうけど、それにしてもよくそんな事が出来るなぁー。
そこまでしなければ生きて行けないのだろうか。自分にはこんな事できない。金を稼ぐには、ここまでしなければならないのか。私は仕事に対して考えが甘かったのではないか・・・・・・・。
もう私、劣等感で一杯になりました。
恥も外聞も無く、お金の為にここまでする人達が居る。それに比べ私はどうだ。贅沢な悩みで何を悩んでいるのだ。甘いにも程があるぞと。
そして誓いました。金の工面は血の工面(火の工面だったかな?)。もう迷わない。私は一企業の歯車だ。会社の機械だ。機械は悩まない。言われた事は全てこなす。給料を得ると言う事はそう言う事だ。自分を殺すのだ。
最早仕事に生きがいは望まない。金を得る為に自分の感情なんて捨てるのだ。辛くなったらこの人達を思い出して頑張るのだぞと。
つづく。
まあ、整理記者と言う仕事で悩んでいた訳です。今思えばこの仕事、解答が無いと言えます。正直、記事が駄目だったら全て駄目ですし、誰だって考え方が違うのです。だから悩むまでの事無かったと思います。人間って傷付け合って生きている点もありますしね。
そうは言っても当時の私は26歳。そんな事判りません。
そして東京で一人ぼっち。仕事しか頭になかったのです。悩んでいましたね。
私が勤めていた新聞社は週休二日制でした。土日は休みです。でも東京ですからね、釣りにも行けませんし、好きなアウトドアも出来ず。休日一緒に過ごす友人も居らずです(今もそうだけど・・・・)。
千葉県浦安市に住んでいたのですが、幸いな事に当時日本最大級の図書館が直ぐ近くにありました。安田成美と中森明菜のドラマの舞台になった図書館です。本だけが楽しみでした。だから浦安から動かなかったと言えます。
ディズニーランドなんて全然興味が無く、浦安に住んでいたのに一度も行っていないですしね。
でも、本だけ読んでいるのも厭きます。しょうがないから東京見物に何時も一人で繰り出していました。
私はぼちぼちオタクの気がありましたし、アウトドア用品が売っているニッピンが在った事から秋葉原には興味がありましたからね。今はAKB一色なんでしょうけど、何となく好きな街でしたしね。
そしてある日、その現場を見ました。そして衝撃を受けました。何と秋葉原でも大型の電器店の前で、10人程度の集団が踊っていたのです。阿波踊り風の馬鹿踊りでです。
その集団は美しい長髪の若い女性が一人。残りは全て若い男達です。
女性を中心に男性が輪になって囲み「パソコン安いマハポーシャー ピピリヒピッピピッピッピィー、プリンター安いマハポーシャー ピピリピピッピピッピッピィー」とシュプレヒコールしていました。女性が音頭を取って、ホイッスルを吹きながらです。
マハポーシャって電器屋? パソコン屋か?
あの集団はマハポーシャと言うパソコン屋の社員じゃないよなぁー。バイトか。バイトであれだけ熱心にやれるものなのか。それにしても長い髪の女性、綺麗だなぁー。なんであんな綺麗な人がこんな事しているのだろうか。他にいくらでも仕事があるだろうに・・・・・(当時はバブルは弾けていたが、そんなに景気は悪くなかった)。
それにしてもライバルの電器店の入り口の前で、どうしてこんな馬鹿踊りが出来るのだろう。罪悪感ないのだろうか。商売はここまでしなければならないのか。
こんな事しているのだから、彼らの時給は1000円位は貰っているのだろうけど、それにしてもよくそんな事が出来るなぁー。
そこまでしなければ生きて行けないのだろうか。自分にはこんな事できない。金を稼ぐには、ここまでしなければならないのか。私は仕事に対して考えが甘かったのではないか・・・・・・・。
もう私、劣等感で一杯になりました。
恥も外聞も無く、お金の為にここまでする人達が居る。それに比べ私はどうだ。贅沢な悩みで何を悩んでいるのだ。甘いにも程があるぞと。
そして誓いました。金の工面は血の工面(火の工面だったかな?)。もう迷わない。私は一企業の歯車だ。会社の機械だ。機械は悩まない。言われた事は全てこなす。給料を得ると言う事はそう言う事だ。自分を殺すのだ。
最早仕事に生きがいは望まない。金を得る為に自分の感情なんて捨てるのだ。辛くなったらこの人達を思い出して頑張るのだぞと。
つづく。