諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

継母の子は育たない!? 【加〇君編】その1

2014年03月06日 01時09分24秒 | 人生
続きです。

二人目の継母の子は加○君です。加○姓は私の家系にも関連があります。まっ、それは置いときます。

彼は勤め人の子で、やはり父親の連れ子。弟は後妻から産まれています。小学3年の時、同じクラスになり知り合いました。

顔は渥美清の様に四角くて、透き通るように肌が白くピンクの頬。短めの御河童頭でお目目パッチリ。その表情は子供っぽさが無く、受け答えがハッキリしていて、誰が見てもしっかりした子だと思う筈です。

彼は私の親友でしたが、ヒーローでもありました。兎に角、人格者で男気があった。当時から子供っぽく不器用な私に甲斐甲斐しく世話を焼いてくれました。何というか兄でもあり先生でもあり、父親っぽくもありました。まるで大人でしたね。

加○君は家が近かったこともあり、よく遊びました。そしてある日家に上げて貰ったら、当時大人気だった「光線銃SP」が置いてありました。銃から赤外線かなんかの光線が出て、標的のライオンの盾に当たると音とともにライオンのめが光ったり、プラスチックのビール瓶が跳ねたりするのです。不思議です。私も前々から欲しいと思っていた玩具です。

「これで遊ぼう」と私は言いましたが、加○君はすまなそうに「これは弟の玩具で、俺は使わせて貰えない。ごめん、ごめん」と。

辺りを見渡すと多くの玩具が置いてあったのですが、全て弟の物との事。私は加○君の玩具が全然ないことに驚き、「何故、弟の玩具しかないんだ」と聞いたら、彼は悲しそうな表情で「母親は自分の本当の母ではなく、家族から冷たくされている」と言うのです。

私は「そんな理不尽な」と思いましたが、当時、小学3年生に成り立て。何も言えません。絶句するのみです。

加○君は続けて言います。「でも、それは当然だ。自分とは血が繋がってないのだから。お飯食わせて貰っているだけで有難いと思わなきゃ。玩具なんて買って貰うなんて贅沢な話さ」と。

私、思いましたよ。こんな家庭環境だから加○君は大人なんだ。大人になるしかなかったんだと。

私も自分の親には出来の悪い子として蔑まれて育てられましたが、加○君のように玩具とかでは差別されてません。私は本当に加○君が気の毒になりましたよ。

それでも加○君は男の中の男。「それが当然だ」と言い放つ男です。私は彼を本当に尊敬しました。先生よりも親よりも。ある意味、神よりも・・・・・。

そして夏休みも近いある日、私は加○君の家の近くの広場で、これまた近所の八百屋の息子・大○君を加え3人で相撲を取っていました。

当時、学校で相撲が流行っていて、休み時間は皆、相撲ばかりやっていました。中でも加○君は抜群に強く、私は彼が負けた事を見た事がありませんし、同学年なら誰にも負けないと思っていました。

最初は私と大○君が対戦。大○君は巨漢で小学6年生並に大きい子です。坊主頭で小学校相撲大会横綱的な体格。当時、それほど太っておらず背も小さめな私では相手になりません。私は勝負事では割りと粘るタイプなんですが、彼には何度やっても勝てませんでした。

そして加○君と大○君の対戦。加○君は私よりチョット背が高い位で痩せています。誰が見ても大○君が有利と思う筈。

でも加○君は火の玉です。顔を真っ赤にして全力で動き回り、様々な技を繰り出し必ず勝つ男です。まるで大人と子供の相撲のように大○君を投げ飛ばします。

多分、10回対戦しても大○君は加○君には勝てない位、加○君の強さが光ってます。子供心にも彼は凄いと思いましたね。


つづく。


コメント
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