予想はしていましたが、石巻市に続いて宮城県も大川小学校津波被害者への損害賠償判決に控訴しましたね。
この判決、被害者が1人だけであるなら控訴はしなかったと思います
。被害者23人の遺族が23億円の損害賠償を請求。14億円支払いの判決が出た。大川小学校の津波犠牲者は教職員も入れて84名。この方達の遺族もこの判決を受け損害賠償を請求すると思います。
否、この判決が出たのならば、まだまだ多くの事例が裁判されてしかるべき。裁判ラッシュになる恐れがある。それは多くの津波被害者を出した市町村、そして宮城県、岩手県、福島県にとっては脅威だと思います。財政で賄えるかどうか心配でしょうから。
1000年に一度の津波などと申しておりますが、伊達政宗の時代にも同規模の慶長三陸津波が発生している。政宗は津波被害地では塩の生産だけを残してその地から人々を退かせた。その事実を震災前に知っていた者は大変少なかったと思います。歴史好きの私も知りませんでした。これは意図的に宮城県が知らせなかった節が見えます。産業の発展の足枷になるとでも思って。
もし知らされていたなら行政の指導にもよるとは思いますが、、宮城県の津波被害者の大部分は助かったのではないかと思います。
今、必死で国の金で嵩上げ工事をしてますが、あの程度の嵩上げでは十分とは言えない。あれだけの被害が出た場所に戻る人も少ないでしょう。
地球は地震頻発期に入った。短いサイクルでまた大地震が来る可能性が高い。
熊本でも大地震が発生している。次は東海、そして関東も大震災が発生する可能性がある。その事まで踏まえると、石巻市や宮城県だけではなく、日本国としてもあの損害賠償請求は脅威だと思います。判例として残り、今後の地震や津波でも指標にされると思いますので。
だから私は東京オリンピックなんかしている場合ではないと思っているのです。
関東大震災が発生したら、東京のように地盤の弱い埋立地での建物の被害は甚大に成ります。それは東日本震災での浦安市の被害がそれを証明しています。
震災は忘れた頃にやってくると言いますが、東日本大震災は宮城県沖地震が来る来ると言われ続け、それを遥かに凌駕したとんでもない規模の東日本大震災が来た。津波と放射能汚染まで起こす規模となった。だった。
地震は人間のスケールでは計れないのです。兎に角、最悪に備える。それしかない。
大川小学校の被害は石巻市や宮城県よりも教育委員会に責任があると思います。教師に対して津波教育とさせるべきだった。宮城県民に慶長三陸津波について知らしめる必要があったと思います。
被害にあった大川小学校の74名の児童は教師の指示に従って命を落としています。その教師が津波の知識があったなら、全員が助かっていた事案です。亡くなった10名の教師も被害者には間違いない。津波の知識・情報を徹底しなかった教育委員会、そして日教組にも責任があったと私は思いますね。
津波被害にあった24歳の男性教師の両親が、受け持っていた児童10人の家へ「お子様を救えず申し訳御座いませんでした」と謝って回ったそうですが、こんな悲劇が繰り返されないためにも情報の徹底、津波の知識・認識の徹底が重要だと思います。
最後に東京オリンピックで水泳会場の座席が少な過ぎるとクレームを入れていた元メダリストがいましたが、津波で流された人たちを思うと悲しくなりましたわ。
そんな一時のオリンピック程度で何を言っているのか。オリンピックなんてしている状況ではない。復興なんてまだまだ。復興オリンピックなんてどの口が言うのか。
そして最後に一言。関東大震災は強弱で繰り返し起こっている。前回は弱だった。今度来るのは強。東日本大震災を上回る規模が来る。それに備えるべきた。
ではでは。