日本三景・松島。
私、松島ってそんなに綺麗とは思いません。先ずは海。濁っている。魚もあんまり釣れない。それに松も塩害で微妙になっていますし、火力発電所も風景にマッチしない。あんまり行きたいとは思いませんね。
私、実はこんなところで別荘を所有して住んでみたいなぁーと思っていた場所があります。一つは牡鹿半島です。
牡鹿半島の海は綺麗です。松島なんて話にもなりません。ハワイに負けないコバルトブルーです。半島の島々も綺麗。何たって魚がよく釣れる。私の憧れの地でした。
震災前に牡鹿半島の桃浦に築浅の民宿が1500万円で売りに出ていたんです。カギ形の平屋建て。一目で良い材料使っていると判ります。
「あれは1500万円では建てられない。3000万円位するんじゃないかな。欲しいなぁー」と思っていたのです。あの豪華な民宿に住んでボートで釣り三昧の生活。うーん、やっぱり私、人との係わり合いが好きじゃないのでしょうね。そんな辺鄙なところで生活するのを夢見ていたのですから。
そして2011.3.11・東日本大震災が発生。牡鹿半島は震源地から一番近い。私の夢の地だった牡鹿半島の浜には1000体以上の御遺体が打ち上げられた。欲しかった民宿も流された。釣りどころではなくなった。霊場になってしまいました。残念です。現地の方の悲しみ・苦しみには比べ様もありませんが。
もう一つ別荘を持ちたかった場所。それは裏磐梯です。桧原湖、秋元湖、小野川湖、そして曽原湖。どの湖も綺麗です。水も景色もです(昔より水は汚れているけど)。小野川湖なんて松島より美しい。裏磐梯は私がみた景色の中で一番素晴らしいと思います。
実はここでも中古別荘を探していました(買えませんけど)。でも中々良いものが無い。売ペンション位です。裏磐梯はペンションが多過ぎだから経営的に難しいのでしょうね。
私がこの地でペンション経営するなら、何としても温泉を掘りたいと思います。ここの温泉は炭酸泉??です。シュワシュワです。体中に気泡が付いて気持ちいい。温泉があれば勝負できると思うのですが、ペンションの規模では温泉を備えるのは資金の面で厳しいのでしょう。商売ってホント難しいです。
景色の話に戻ります。どこもかしこも美しい裏磐梯ですが、中でも桧原湖の細野ママキャンプ場から見る磐梯山は最高です。湖面に映す破滅した磐梯山の姿。諸行無常を感じます。私の心情そのものです。磐梯明神である手長足長の怒りと悲しみを感じます。
裏磐梯は1888年の磐梯山噴火で470名の命が飲み込まれた場所。ここもまた霊場なのです。それだけに破壊の美学が感じられる。そして自然の尊さも。
私は夏場桧原湖に釣りに行ってたのですが、その季節のママキャンプ場は群生しているエゾミソハギの赤紫色の花が本当に美しい。この赤紫の絨毯は私を天国に誘うが如くの美しさです。
何時までも見ていたい。これは天国の景色。天国は美しい筈と思わざるにいられない美しさだと思います。
っと言う事で、綱永井ランキングNo1の景色は「細野ママキャンプ場からの磐梯山」に認定したいと思います。
暇な人は騙されたと思って一度行ってみてください。そして瞑想してみてください。何かが得られると想いますので。
ではでは。