先日、午後6時チョイ前に「しまったぁー、7時10分に約束したんだったぁー」と、うちの親父が何時もの人のせいにしたい様な口調で喋り始めた。
私は親父に話しかけられるだけで胃が痛む。胃から血が流れる感じになります。だから常時胃薬を飲んでいます。
どうも私の母親も同様みたいです。だから会話を避けている。私が東京に出て直ぐに母親が十二指腸潰瘍になったのも親父と二人っきりになったからだと思います。この人は直ぐに人のせいにするから一緒にいると心がボロボロになります。一緒に暮らすのは辛いです。
愚痴になっちゃいましたね。話を戻します。親父の約束と言うのは、「部屋を貸しているの女の子の風呂場の排水溝が詰まっていて水が流れない。直しに行かなくては」と言うものでした。
それは困った。業者を呼んだら何だかんだで2万円くらい取られる可能性がある。私はホームセンターにバイクで走り、髪の毛やヘドロを強力に溶かすパイプクリーナーを買いに。何とか自分達で直さなければ。2万円近くも払ってらんにと思って。
親父は倉庫から長いワイヤーが付いたパイプのゴミ取り機と、トイレのラバーカップを持ち出しました。イザ、女の子の部屋へ。
そのアパート2階3部屋は全て女の子が住んでいます。全員35歳前後だと思います。勿論、一人暮らしをしているのだから全員独身です。
仙台は大変貧乏な街です。消費の仕事ばかりで生産の仕事が大変少ない。或るのは公務員を除いてはブラック企業ばかりです。地元企業は大抵そうです。
だから私の出身大学の卒業生は2割しか仙台には残りません。多くの男子学生は職を求めて東京に出て行かざる負えないのです。
そうなると地元に残るのは親を捨てられない女の子ばかり。だから中々良い結婚相手にめぐり合えない。私の様な端にも棒にも引っかからない低収入男ばかりですから、結婚のチャンスが巡ってこない。それで結婚できない女の子がごまんといます。
私と同年代のオバ様方も独身だらけです。バブル時代、仙台はリトル東京と呼ばれゴージャスにお金を使っていた。若いと言うだけで当時の女の子達はチヤホヤされました。
それで年収1000万円とか、最低でも公務員とか、意地でも3K(高学歴、高身長、高収入)とか、寝言を言う女性が多かった。
そしてバブル時代が終焉。男達の多くは貧乏になり職を求めて東京に出て行った。お金を持っている男性も少なくなった。
バブル女性はそれでも頑なに自分のポジションに執着。3Kが駄目なら美熟女になって年下男性をゲットし、自分のステータスを誇示しようとなった。
「年上や同年代は嫌。私は若く見えるから年下がいいの。野球選手の奥さんのように10歳以上年下じゃないと駄目。何時までも若くいられるから。自分の価値が下がる結婚はしたくない」と思うようになった。こうなると生涯独身は決まったようなものですね。うーん。
またまた愚痴を書いてしまいました。私と同年代のタレント議員である三原じゅん子(52歳)が、28歳の元秘書と3度目の結婚をしたものでこんな事を書いちゃいました。
それにしても24歳も年下の男と結婚するなんてビックし。前の旦那のコアラも大分年下だった様な。そしてコアラの浮気が本気になり離婚されたと記憶していますが、チャレンジャーですなぁー三原じゅん子は。だからこそ議員をやっているのでしょうけど。
またまた年下婚がトレンディーになるかも。私はお呼びじゃないから関係ない話ですけど、そう上手くは行かないと思いますね。歳の離れ過ぎた結婚は。特に女性が年上の場合は。
またまたまた愚痴だ。もう一切離れます。私ら父子には風呂の排水溝の詰まりが待っています。行かなければ。
部屋の女性は良い感じの地味な子でした。私らか付いて部屋に入っても電気をつけません。父子でビックリしていると女性もそれに気付いて「虫が入るのでドアを閉めてください」と言って電気をつけました。
この人、あんまり明るいのが嫌いみたいです。そういえば外から見ているのですが、部屋も何時も暗くしているし。私のように電磁波を気にしているのか。それとも貧乏でケチなのか。派遣社員のしているけど。
女性は「パイプクリーナーを定期的に流しているが水が詰まるようになった」と訴えます。これは私の買ってきたパイプクリーナーでは無理なようです。
話を聞きますとパイプクリーナーで髪の毛等のゴミを溶かして流していると言ってます。排水溝にはゴミ取りのネット蓋があるのですが、そのネットのゴミを取らず全部流していたとか。それじゃ詰まるのも当たり前ですよ。この女性もゆとり世代なんだなぁー。
私は「ネットのゴミはいちいち掃除してください。それを流していたら詰まるのも当然ですよ」と注意。
女性は「業者を呼んで排水圧縮機でゴミを落とさなければ駄目じゃないかしら。実家はマンションなのですが、毎年業者を呼んでやっていますよ」と言います。
その費用2万円弱は大家である私らの負担です。こんなことの為に2万円近くも出してられっかい。
珍しく私と親父は同意見のようです。親父は排水溝にワイヤーを入れゴミを取り出してます。しかし、ワイヤが入って行かない。ゴミがワイヤーをブロックしていると思われます。
次にどれだけ水が溜まるのか蛇口を開く。そしたらシャワーの水が親父に降り注いだ。
女性は「お風呂には入らず何時もシャワーなんです。最近はスポーツジムに通っているのでそこでシャワーを使い余り使ってないです」とのたまいます。
「最近の独身者の5割はシャワーだけで済ませるとは聞いていましたが本当なんだ。それにこの女性、婚活のためにスポーツジムに通っているのかな」とゲスな邪推をする私。それも又吉ですけど。
親父は水浸しになりながら最後の手段。天下の宝刀・トイレ用ラバーカップを手にし、水で溢れかえった排水溝にセット。カッポン、カッポンやり始めました。
そうすると排水溝の底でクシュシュシュシューと音が。そしてカポッと外れ落ちた音が。溜まっていた水がシュシュシュシュシュー流れていきます。成功です。私ら父子の勝利です。私は何もしませんでしたけど。
そして2万円近いの修理代を払わないですんだとの喜びを胸に、勝利のトイレ用ラバーカップを誇らしく掲げ、私ら父子は帰って行きました。
シェーン、カンバックとは言われませんでしたけど。
ではでは。