平成29年6月15日 7:46
17/06/15 04:46
◎「共謀罪」法成立へ=法務委員長が中間報告―内閣不信任案は否決
「共謀罪」の構成要件を改めた「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案は15日朝の参院本会議で、自民、公明両党と日本維新の会の賛成多数で可決、成立する。
与党は参院法務委員会での採決を省略、秋野公造委員長(公明)による中間報告を行った。討論後に本会議採決に踏み切る。18日の会期末が迫る中、与野党は夜を徹して攻防を続けた。
参院本会議は15日未明に再開され、自民党の提出した動議に基づき、秋野委員長が中間報告を実施。
この中で秋野氏は「十分に審査を尽くすべく努力を続けてきたが、全会派の協力が得られる状況にない」と述べた。一方、野党側は、同法案が内心の自由を侵害する恐れなどを指摘するとともに、中間報告を強行した与党を批判した。
これに先立ち、民進、共産、自由、社民の野党4党が法案採決に抵抗して提出した安倍内閣不信任決議案は15日未明の衆院本会議で、与党と維新などの反対多数で否決された。
◆産経新聞
「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案をめぐり、14日夕に開かれた参院議院運営委員会では、委員会採決を省略できる「中間報告」に反発する野党議員が周辺の廊下などで抗議行動を繰り広げ、怒号とヤジで騒然となった。
「女性前! 女性前!」
山本順三委員長(自民)の入室を阻止しようと、野党側がまず展開したのは「女の壁」作戦だった。
平成27年9月の安全保障関連法の参院審議の際に、男性の衛視が体に手を掛けて移動させることが難しいという理由から用いられた手法だ。
「壁」の要員として陣取った社民党の福島瑞穂副党首や共産党の吉良佳子参院議員らは「中間報告はんたーい!」「民主主義壊さないでくださーい!」などと声を張り上げ、与党の議事運営手法に抗議した。
一方、衆院からの“応援部隊”も姿を見せ、民進党の玉木雄一郎幹事長代理、福島伸享衆院議員らが「参院は良識の府だろ!」などと批判を浴びせた。
大勢の議員や報道陣で押し合いへし合いの現場ではトラブルも頻発した。
民進党の芝博一幹事長代理は衛視に「俺の足を踏むな」と怒りをぶちまけた。
◆朝日テレビ系
「テロ等準備罪」、いわゆる“共謀罪”法案が現在、行われている参議院本会議で可決・成立する見込みです。
(政治部・延増惇記者報告)
参院本会議は再開され、まもなく野党側の質疑が行われます。
この法案は、与党側が提案した委員会採決を省略して成立させる「中間報告」という異例な形で進んでいます。
これに野党側は「乱暴なやり方だ」として反発し、内閣不信任案などを提出したため国会が夜を徹して行われることになり、採決は15日午前7時以降にずれ込みそうです。
また、加計学園の問題で文部科学省が進めている「総理の意向」などと書かれた文書の再調査結果は午後にも公表されます。
野党側は「加計隠しだ」として批判を強めますが、今国会は16日に事実上の会期末を迎えます。
あと2日では総理が出席する予算委員会の実現は難しく、都議選を前に安倍政権にダメージを与えようとしていた野党側にとっては肩透かしをくらった格好です。
民進党のある都連幹部は、「国会を閉じられることで加計学園の問題が下火になる」などと懸念の声が上がっています。
17/06/15 04:46
◎「共謀罪」法成立へ=法務委員長が中間報告―内閣不信任案は否決
「共謀罪」の構成要件を改めた「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案は15日朝の参院本会議で、自民、公明両党と日本維新の会の賛成多数で可決、成立する。
与党は参院法務委員会での採決を省略、秋野公造委員長(公明)による中間報告を行った。討論後に本会議採決に踏み切る。18日の会期末が迫る中、与野党は夜を徹して攻防を続けた。
参院本会議は15日未明に再開され、自民党の提出した動議に基づき、秋野委員長が中間報告を実施。
この中で秋野氏は「十分に審査を尽くすべく努力を続けてきたが、全会派の協力が得られる状況にない」と述べた。一方、野党側は、同法案が内心の自由を侵害する恐れなどを指摘するとともに、中間報告を強行した与党を批判した。
これに先立ち、民進、共産、自由、社民の野党4党が法案採決に抵抗して提出した安倍内閣不信任決議案は15日未明の衆院本会議で、与党と維新などの反対多数で否決された。
◆産経新聞
「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案をめぐり、14日夕に開かれた参院議院運営委員会では、委員会採決を省略できる「中間報告」に反発する野党議員が周辺の廊下などで抗議行動を繰り広げ、怒号とヤジで騒然となった。
「女性前! 女性前!」
山本順三委員長(自民)の入室を阻止しようと、野党側がまず展開したのは「女の壁」作戦だった。
平成27年9月の安全保障関連法の参院審議の際に、男性の衛視が体に手を掛けて移動させることが難しいという理由から用いられた手法だ。
「壁」の要員として陣取った社民党の福島瑞穂副党首や共産党の吉良佳子参院議員らは「中間報告はんたーい!」「民主主義壊さないでくださーい!」などと声を張り上げ、与党の議事運営手法に抗議した。
一方、衆院からの“応援部隊”も姿を見せ、民進党の玉木雄一郎幹事長代理、福島伸享衆院議員らが「参院は良識の府だろ!」などと批判を浴びせた。
大勢の議員や報道陣で押し合いへし合いの現場ではトラブルも頻発した。
民進党の芝博一幹事長代理は衛視に「俺の足を踏むな」と怒りをぶちまけた。
◆朝日テレビ系
「テロ等準備罪」、いわゆる“共謀罪”法案が現在、行われている参議院本会議で可決・成立する見込みです。
(政治部・延増惇記者報告)
参院本会議は再開され、まもなく野党側の質疑が行われます。
この法案は、与党側が提案した委員会採決を省略して成立させる「中間報告」という異例な形で進んでいます。
これに野党側は「乱暴なやり方だ」として反発し、内閣不信任案などを提出したため国会が夜を徹して行われることになり、採決は15日午前7時以降にずれ込みそうです。
また、加計学園の問題で文部科学省が進めている「総理の意向」などと書かれた文書の再調査結果は午後にも公表されます。
野党側は「加計隠しだ」として批判を強めますが、今国会は16日に事実上の会期末を迎えます。
あと2日では総理が出席する予算委員会の実現は難しく、都議選を前に安倍政権にダメージを与えようとしていた野党側にとっては肩透かしをくらった格好です。
民進党のある都連幹部は、「国会を閉じられることで加計学園の問題が下火になる」などと懸念の声が上がっています。