平成29年6月29日 さんデジ
津山市FM委が17年度初会合 公共施設再編計画案で意見交わす
津山市は29日、市の公共施設の在り方を考える「市ファシリティマネジメント(FM)委員会」の本年度初会合を市役所で開き、市が保有する約600施設の今後30年間の方向性を示した「公共施設再編基本計画案」について意見を聞いた。
委員9人が出席。市側が、計画案で各施設を「建て替え・更新」(床面積ベースの構成比5・5%)、「機能維持に向けた長寿命化」(同70・7%)、「在り方を要検証」(同11・8%)、「廃止」(同12・0%)の4段階で判定したことを説明。
施設全体の総延べ床面積を現在(約48万平方メートル)の70%以下に減らす目標を定めたのに対し、「廃止」と「要検証」を合わせて30%に届かないことから「建て替える際にも縮小したり、複合化を行ったりする」などと説明した。
委員からは「施設を減らすだけでなく、(公共施設の)サービス向上を図るため、各施設やサービスの組み合わせをうまく考えていくなど発想の転換が必要」といった意見が上がった。
少子化を受け、幼稚園と小学校を同じ敷地内に集約すべきとの指摘もあった。
市は8月末までに最終的な計画を策定する方針。
今回と8月上旬に開かれる第2回会合で出た内容を取りまとめた意見書を提出してもらい、計画を進める上での参考資料にする考え。