日々のパソコン案内板
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私は、人生において何度か楽な方向へ逃げたことがあります・・・
その都度、その都度・・・反省し
次こそは逃げることをしないように・・・と考え乍ら、またも繰り返す・・・
そんな人生やったと思います。
デザインを勉強した時も自分の性格が分かっているので、
当時の私の給料の2倍以上もする入学金を借りてまで始めたのは、
他人様から借金までしてやるからには、中途半端なことはできないだろうと
自らを縛り付けるつもりやったんです・・・
一般コースを無事終了し、いざプロコースまで何とか行きましたが・・・
結局は5年間も頑張ったのに卒業課題が出せないまま中途で挫折してしまいました。
この時も、仕事にこじつけて言い訳をしていました・・・
しかし、ある時期、完全に退路を断たれ、とことん追い詰められる出来事が・・・
逃げ場がない状況に押しつぶされそうになりながらも、
生活するためだけなら今までの道・・・でも、このままでは家族が崩壊してしまう・・・
結局、家族を守るため、新しい道を選択することに・・・その時30歳
新しい道は、勿論、楽なわけがなく、かなり険しい道でした・・・が
あの時に、選んだ道は本当の自分をさらけ出さざるを得ず、格好なんか付けてられませんでした・・・
ただ、その開き直りともいえる己をさらけ出す生き方こそが
私のその後の生きざまに、影響しているのを感じますね。
今朝は、扇風機で起死回生を図った人物に関する記事を転載してみようと思います。
~以下、11月16読売新聞朝刊より抜粋~
<自然の風を再現>
昔からエアコン嫌いで扇風機を使っていました。でもうるさいし風が不快でちっとも涼しくない。だから、心地よい風を出せるものを、作ろうと思ったんです。自然の風を再現したい。ものづくりの技術を教えてくれた町工場の職人が扇風機をわざと壁に向けて置き、はね返る風を浴びていたのを思い出しました。
試してビックリ。風は何かにぶつかると、渦が消えて柔らかくなる。うちの扇風機の最大の特徴である「二重構造の羽根」が生まれたきっかけです。
1973年千葉県生まれ、茨城県育ち。2003年3月、東京都内に「バルミューダデザイン(現バルミューダ)」を創業。社名は、語感や音感から決めた造語。10年4月、高級扇風機「グリーンファン」を発売。その後発売した空気清浄機やトースターも販売好調で、売上高は09年の約4500万円から13年は約23億円と急成長している。従業員数は50人。
高校中退後、一人旅に出
た寺尾さん(前列中央)。
訪問先のスペインで
約25年前 ▼た寺尾さん(前列中央)。
訪問先のスペインで
バルミューダ社長
寺尾 玄 42
「そよ風」扇風機に新風
内側と外側の羽根の速度に差をつけ、空中で風をぶつけて渦を消す仕組みです。<町工場で技術学ぶ>
おやじは偏屈でね。テレビを見せてもらえず、代わりにヘミングウェーの小説を渡すような人でした。17歳で高校を中退して1年間、地中海周辺を放浪したのは、その小説の舞台を巡ってみたかったからです。帰国後、「俺は何者にでもなれる」と真剣にロックスターを目指しました。約9年間、バンド活動を続けましたが、メジャーデビューの夢はかなわず諦めました。27歳の時です。
何を使用か模索していた時、海外家具の雑誌を見て、デザインに目覚めました。「ロックではなく、ものづくりでスターになってやろう」ってね。
かっこいい机を作りたくて、町工場に飛び込んでみたものの、当時は金髪でひげ面の若造ですよ。門前払いされ、数十件目でようやくタダで機械を貸してくれる工場に出会いました。
パチンコ屋で働きながら、毎晩通って切削やプレスの技術を学びました。LDE卓上ライトなどパソコンの周辺機器を作る会社を29歳で設立しました。
ところが、2008年のリーマン・ショックで倒産の危機に。「どうせ倒れるなら最後に一発、やりたいことをやろうじゃねえか」と開き直り、扇風機で起死回生を狙ったんです。
<家電芸人へ突撃>
とは言っても、お金がなかった。従業員3人の会社で、借金は3000万円。銀行を回っても「扇風機なんて売れない」と鼻で笑われた。そんな時、モーターの取引先の社長が「資金は貸してあげるから、1台試作品を作ってみな」と支援してくれたんです。当時、家電好きの芸人が一押し商品を紹介するテレビ番組が話題になっていて、「これだ」と思いました。ある芸人さんの事務所の前に立って、「すごい扇風機を持ってきました」と突撃すると、その方は風の心地よさに驚き、テレビで紹介してくれた。
翌日から問い合わせが殺到しました。値段は1台3万円以上と、普通の扇風機よりはるかに高いのに、10年4月の発売から1年間で1万台以上売れました。
家電とは、ただの機械ではない。電気の力を利用して人々の役に立つべき「道具」です。世界中の人々の人生を豊かにする道具をつくりたい。数年内には上場したい。いけるところまで行ってやりますよ。
(聞き手・坂本幸信)