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胃ろう・・・この言葉を聞いたら
胃ろうを使用されている方に申し訳ないのですが・・・
「終末期」ということをイメージしてしまうんです・・・
もし、自分が判断できなくなり、家族により判断せざるを得ない状態になった時には、
胃ろうという選択肢は採らないでほしいと考えておりました。
ただ生命維持のためだけであったら、勿論、否です・・・
ところが、このイメージだけではないというんですね・・・
昨日の新聞の朝刊を読んでいて、初めて、今までの自分の認識の低さに気づかされました。
元気になるための「胃ろう」という選択肢もあるんですよね。
今朝は、皆さんにもこの記事を読んで頂きたいと思い転載してみました。
~以下、11月8日読売新聞朝刊より抜粋~
胃ろう※。おなかに開けた穴からチューブで栄養を入れる医療器具だ。漢字で「胃瘻」。語感の影響もあってか、終末期に使うというマイナスイメージもついて回る。その胃ろうを心身の回復のために活用し、安息に暮らしを手にした患者と家族を訪ねた。
(鈴木敦秋)
※
胃ろう NPO法人「PEGドクターズネットワーク」(東京)によると、昨年は約7万9000人が胃ろうをつくった。「脳卒中治療ガイドライン」(日本脳卒中学会編)は、発症1か月後以降も、口からの栄養摂取が困難な状況が続く時には、胃ろうでの栄養管理を勧めている。❉
古い書籍が並ぶ洋室。赤い花をつける庭の霧島ツツジ。大阪府吹田市の住宅街に、池田謙介さん(86)と、長女の会社員仁美さん(58)が暮らしていた。元気になるための胃ろう
自宅での日常再び
「終末期」イメージ変える
▲
胃ろうを使って自分で栄養
を補給する池田さん(中央)
と、娘の仁美さん。左は医
師の合田さん(池田さんの
自宅で)=長沖真未撮影
検査の画像を見ると、どの部位の筋肉もピクリともしない。転院先の病院でも、鼻からチューブを入れて栄養をとった。下痢が続きトイレを失敗することもあった。気力が衰え、筋力も落ちていく。「紙パンツを買ってくれ」と娘に頼む自分がふがいなく、ベッドから点滴とチューブを見上げ、ひどく滅入った。
❉
3月、千里リハビリテーション病院(同府箕面市)に移った。副院長の合田文則さん(54)に胃ろうを勧められ、戸惑った。「死にかけた人間をただ生かすための器具」と思い込んでいた。仁美さんも似た感覚で、友人らに相談しても「お父さん、そんなに悪いの?」という返事ばかり。外科医の合田さんは、10年以上胃ろうに携わり、消化運動を促す半固形化栄養剤の開発も行ってきたスペシャリスト。「元気になるために作るんです」「口で食べられなくなったら終わり、じゃない」「リハビリの効果を伸ばすことも期待できます」――。丁寧に、回復期に胃ろうを活用するメリットを説いた。
3回目の説明を聞き、謙介さんは決断した。「胃ろうは死」という誤解が消えると、不思議に生への強い意志が生まれた。「生きて、やれることをやりたい」「マグロの大トロと松坂牛を食べてやる」。同じころ、最愛の妻を亡くしたが、自らを奮い立たせた。
❉
5月。約10分の手術で胃ろうをつくった。効果は大きかった。下痢が止まった。栄養状態が回復し、体力がついていくことが実感できる。リハビリを頑張り、口からの食事にも挑戦。大トロなどは細かく刻み、飲み込むときの姿勢にも工夫するなどして暮らしの可能性を広げている。「父との自宅での暮らしが戻りました。病院という非日常から我が家という日常へ、父を連れ帰ってくれた“道具”が胃ろうでした」。仁美さんが言った。
合田さんは「胃ろうは、栄養状態をよくするため、必要時に適切に使うべき道具。その認識を社会で広く共有したい」と語る。同病院では毎月数人の患者に胃ろうを作るが、回復期リハビリ病院の診療報酬に算定されず、約10万円の費用は持ち出しという。