漫画はかなり好きだと思うが、大概が単行本で読むのを好む。週刊誌などにも目を通すが、気に入っている作品にしか興味がなく、ほとんど立ち読みで済ませる。
ただ、表題の作品だけは、どうしても早く続きが読みたくて、週刊少年ジャンプが発売される日は、必ず目を通していた。なかでも、最後の山王戦の顛末は、どうしても早く知りたくて、わざわざ早起きしてコンビニへ行って、立ち読みしていた・・・
後にも先にも、こんな真似をしたのは、これだけだ。
あれは、漫画という表現方法の頂点の一つだと思う。90年代の漫画の金字塔だとさえ思う。
山王戦のラスト5分足らず。一切の科白、擬音はなく、ただひたすらに絵だけで物語が流れていく。擬音がないのに、バスケット・ボールが体育館の床を叩く音が響き渡る。科白がないのに、選手たちの叫びが耳を打ち、観客の応援が木霊する。紙のページから激しい息遣いと、流れる汗が感じ取れる。
読者は、ただ立ちすくんで、絵から場面を思い描く。自分がまるで、その試合会場にいるかのようなリアルな感動。ほんの5分足らずのプレーが凝縮された、わずか50ページあまりに目は釘付けだった。
その試合の後、漫画は最終回を迎えた。唐突だけれど予感されていたような終り方。よくぞ止めたと思う。ダラダラと続けて駄作と化さず、断固たる意志で終わらせた作者に喝采。
それでも、その後の花道や流川を見たいと思ってしまうから、ファンとは困ったものだ。
ただ、表題の作品だけは、どうしても早く続きが読みたくて、週刊少年ジャンプが発売される日は、必ず目を通していた。なかでも、最後の山王戦の顛末は、どうしても早く知りたくて、わざわざ早起きしてコンビニへ行って、立ち読みしていた・・・
後にも先にも、こんな真似をしたのは、これだけだ。
あれは、漫画という表現方法の頂点の一つだと思う。90年代の漫画の金字塔だとさえ思う。
山王戦のラスト5分足らず。一切の科白、擬音はなく、ただひたすらに絵だけで物語が流れていく。擬音がないのに、バスケット・ボールが体育館の床を叩く音が響き渡る。科白がないのに、選手たちの叫びが耳を打ち、観客の応援が木霊する。紙のページから激しい息遣いと、流れる汗が感じ取れる。
読者は、ただ立ちすくんで、絵から場面を思い描く。自分がまるで、その試合会場にいるかのようなリアルな感動。ほんの5分足らずのプレーが凝縮された、わずか50ページあまりに目は釘付けだった。
その試合の後、漫画は最終回を迎えた。唐突だけれど予感されていたような終り方。よくぞ止めたと思う。ダラダラと続けて駄作と化さず、断固たる意志で終わらせた作者に喝采。
それでも、その後の花道や流川を見たいと思ってしまうから、ファンとは困ったものだ。