ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

「メグミックス」 倉島圭

2007-09-07 16:23:26 | 
未だによく分らないのがボケとツッコミだ。

どうも関西の人には、当然というか、自然と口に出てくるようだが、私にはさっぱり分らない。そりゃ、その場で説明を受ければ、一方の倹lがボケで、もう一方がツッコミなのだと分る。が、日常的にはそのような認識をしないので、気がつかないことが多い。

東京に上京した関西の人には、これが理解しがたいらしく、どうもイライラさえするらしい。そういえば、自らのアイディンティティに悩んでいた、ある在日朝鮮人の青年が「私は日本人でも、朝鮮人でもないけれど、関西人としての自覚ならあります」と妙な言い様をしていた。彼も会話にツッコミやボケがないことを悩んでいたようだ。

隔週発売されていたヤング・チャンピオンという雑誌に連載されていた、表題の漫画にいたっては、ボケとツッコミのみで漫画が描かれていた。どちらかといえば、マイナーな雑誌だと思うが、私は一時期この漫画を読みたくて買っていたことがある。

この作者が関西出身かどうかは知らないが、奇妙な四コマ漫画だった。とにかく、メグミという女の子と相方の男性との会話のみで構成されている。駄洒落が混じることもあったが、基本的には漫才の鰍ッ合いだけで進む。全然、話の内容と関連しない背景画も可笑しかったが、それ以上に二人の会話が超絶的にヘンチクリンだった。

私は衷走[や芳文社の刊行する四コマ漫画専門雑誌も好きで、けっこう読んでいるが、このような鰍ッ合い漫才漫画は他に類を見ない珍品だと思う。

想像だが、ボケとツッコミが日常的な関西の人たちからすると、もしかしたら邪道的なものかもしれません。少々奇天烈に過ぎる感もあるのですが、変り種の漫画が読みたいとお思いでしたら、是非どうぞ。呆れて、ビックリしますぜ。
コメント (9)
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