ちょっと驚いた。
先週ヨーロッパへ強化遠征を行ったオシム・ジャパン。オーストリアとの試合では中盤を制していながら、結局得点出来ず引き分けてのPK負け。相変わらず攻撃に課題を残したと思っていたら、なんとスイスに4‐3で勝利。
その日は安倍首相の電撃辞意表明というビックニュースがあり、しかも夜には反町ジャパンの北京五輪予選もあったため、どうしてもニュースとしての扱いは小さくなったのが、少し気の毒だ。
サッカーの日本代表が、ヨーロッパの地でヨーロッパの国に勝つことは滅多にない。よほどの弱小国ならいざ知らず、ドイツ・ワールドカップで無失点でのベスト16のスイスは、決して弱小ではない。現在行われているEUROの予選でも上位を窺う実力国でもある。
もっとも試合そのものは、スイスがほぼベストメンバーの前半は押されっぱなしの0≠Q。スイスのDFの要である主将が交代した後半に、一気に走るペースが落ちたスイスを攻め立てての逆転劇であったようだ。
若手の強化を狙ったスイスの失策につけ込んだが故の勝利だと思うが、勝因はそれだけではない。やはりフランスリーグのルマンで中心選手として活躍する松井大輔の存在が大きい。他の日本選手と異なり、ドリブルでペナルティエリアに切り込め、センタリングもシュートも打てる強さが光った。
もう一人は中村憲剛からボランチのポジションを奪った稲本だ。その攻撃的守備はトルコでもドイツでも通じる力強さ。相手のボールを奪って、前線へのパスが効果的だった。
ポジションを奪われた中村憲剛は、さすがに奮起したのか後半40分過ぎでの交代投入にもかかわらずシュートを打ち、そのこぼれ玉を、やはり交代投入された矢野が押し込んでの決勝点。
オシムの交代采配が珍しく当たった試合でもあった。
その同じ日に行われた北京五輪の予選試合を見ても、やはり活躍できるのは個人として強い技量を持つ選手。いくら戦術を磨いても、個人の技量の向上なくして勝ち進むことは難しい。
戦術でしかサッカーを語れないサッカー評論家は、よくよくこの現実を銘記していただきたいものだ。
先週ヨーロッパへ強化遠征を行ったオシム・ジャパン。オーストリアとの試合では中盤を制していながら、結局得点出来ず引き分けてのPK負け。相変わらず攻撃に課題を残したと思っていたら、なんとスイスに4‐3で勝利。
その日は安倍首相の電撃辞意表明というビックニュースがあり、しかも夜には反町ジャパンの北京五輪予選もあったため、どうしてもニュースとしての扱いは小さくなったのが、少し気の毒だ。
サッカーの日本代表が、ヨーロッパの地でヨーロッパの国に勝つことは滅多にない。よほどの弱小国ならいざ知らず、ドイツ・ワールドカップで無失点でのベスト16のスイスは、決して弱小ではない。現在行われているEUROの予選でも上位を窺う実力国でもある。
もっとも試合そのものは、スイスがほぼベストメンバーの前半は押されっぱなしの0≠Q。スイスのDFの要である主将が交代した後半に、一気に走るペースが落ちたスイスを攻め立てての逆転劇であったようだ。
若手の強化を狙ったスイスの失策につけ込んだが故の勝利だと思うが、勝因はそれだけではない。やはりフランスリーグのルマンで中心選手として活躍する松井大輔の存在が大きい。他の日本選手と異なり、ドリブルでペナルティエリアに切り込め、センタリングもシュートも打てる強さが光った。
もう一人は中村憲剛からボランチのポジションを奪った稲本だ。その攻撃的守備はトルコでもドイツでも通じる力強さ。相手のボールを奪って、前線へのパスが効果的だった。
ポジションを奪われた中村憲剛は、さすがに奮起したのか後半40分過ぎでの交代投入にもかかわらずシュートを打ち、そのこぼれ玉を、やはり交代投入された矢野が押し込んでの決勝点。
オシムの交代采配が珍しく当たった試合でもあった。
その同じ日に行われた北京五輪の予選試合を見ても、やはり活躍できるのは個人として強い技量を持つ選手。いくら戦術を磨いても、個人の技量の向上なくして勝ち進むことは難しい。
戦術でしかサッカーを語れないサッカー評論家は、よくよくこの現実を銘記していただきたいものだ。