アメリカ大統領選挙のニュースが、新聞に載らない日はない。
共和党のマケインか、あるいは民主党のオバマかと騒がしい。現在、優勢が伝えられるオバマ氏が当選すると、日米関係は厳しくなるとの予測が多いが、如何なものかと思う。
たしかにアジアに関しては北京政府寄りの立場を出すことの多いのは民主党だ。クリントンの時代に、日米関係ではきしみが目立ったのも事実。経済摩擦の厳しさから、日本か苦杯を舐めたことを忘れたわけではない。
ただ、マケインであろうとオバマであろうと、日米関係の基本は変らないはずだ。正確には、アメリカの基本戦略に変更はない。
戦後の日本は、異常なくらい経済に主眼を置いて国際関係を計る悪癖がある。経済は重要な項目ではあるが、絶対的な指針ではない。古今東西を問わず、普通の国は国防を第一に掲げる。平和が保持されてこその経済であるのだから、当然だと思うが、何故か日本では通じない常識らしい。
アメリカの国防戦略の基本は、ここ100年変っていない。自国を中心に大西洋と太平洋の両端に国防ラインを引く。大西洋の先にはイギリスを、太平洋の先には日本と言う前線基地を置いて国防の中心とさせる。日本が逆らった太平洋戦争の時期を除けば、基本的にこの国防戦略は変っていない。
国防に関すると、今年一番のニュースは、アメリカの原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀を母港と定めたことだ。私の知る限り、原子力空母がアメリカ本国以外を母港とした最初のケースだ。
アメリカは今も、原子力空母艦隊を国防の第一線に置く。その中心的存在を日本に配置することが意味するのは、日本列島を国防拠点として手放す気がないことだ。これは民主党であろうと、共和党であろうと変りそうもない。
である以上、日本が独自の判断で出来ることは、あいも変わらず乏しく、今後とも対米追随を演じざるえない。間違っても、反米的政権を許すことはあるまい。仮にそのような事態が生じたら、CIAがクーデターを計画して、親米政権樹立を目指すかもしれない。
まあ、実際には対米関係の重要性を熟知している霞ヶ関の官僚たちが、反米政権を骨抜きにしてしまうほうが可能性は高いと思う。田中角栄への献金疑惑退陣や、細川政権の謎の退陣は、アメリカの意向に過度に反応した日本側の自主的活動の成果だと私は疑っている。
来るべき衆議院選挙の結果がどう転ぼうと、日米関係に大きな変化は生じない。従って、北朝鮮問題もアメリカ頼り、原油を始めとしたエネルギー戦略、食糧問題もアメリカ次第。自主憲法でさえ、アメリカが望まぬ限り変らないと思う。
出来ることが制約され、限定される以上、その範囲でベストを尽くすしかあるまい。実のところ、日本はこれが得意。戦略を描くのは苦手だが、戦術を活用するのは意外と上手なお国柄。ただし、失敗も当然にある。
私は日本国内に限れば少子高齢化社会への転換が21世紀の課題だと思うが、世界的にみれば人口増大と石油不足、食糧不足が課題になると思う。少しずつでいいから、この分野の本を読んで、自分なりに勉強したいと思う、今日この頃です。
共和党のマケインか、あるいは民主党のオバマかと騒がしい。現在、優勢が伝えられるオバマ氏が当選すると、日米関係は厳しくなるとの予測が多いが、如何なものかと思う。
たしかにアジアに関しては北京政府寄りの立場を出すことの多いのは民主党だ。クリントンの時代に、日米関係ではきしみが目立ったのも事実。経済摩擦の厳しさから、日本か苦杯を舐めたことを忘れたわけではない。
ただ、マケインであろうとオバマであろうと、日米関係の基本は変らないはずだ。正確には、アメリカの基本戦略に変更はない。
戦後の日本は、異常なくらい経済に主眼を置いて国際関係を計る悪癖がある。経済は重要な項目ではあるが、絶対的な指針ではない。古今東西を問わず、普通の国は国防を第一に掲げる。平和が保持されてこその経済であるのだから、当然だと思うが、何故か日本では通じない常識らしい。
アメリカの国防戦略の基本は、ここ100年変っていない。自国を中心に大西洋と太平洋の両端に国防ラインを引く。大西洋の先にはイギリスを、太平洋の先には日本と言う前線基地を置いて国防の中心とさせる。日本が逆らった太平洋戦争の時期を除けば、基本的にこの国防戦略は変っていない。
国防に関すると、今年一番のニュースは、アメリカの原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀を母港と定めたことだ。私の知る限り、原子力空母がアメリカ本国以外を母港とした最初のケースだ。
アメリカは今も、原子力空母艦隊を国防の第一線に置く。その中心的存在を日本に配置することが意味するのは、日本列島を国防拠点として手放す気がないことだ。これは民主党であろうと、共和党であろうと変りそうもない。
である以上、日本が独自の判断で出来ることは、あいも変わらず乏しく、今後とも対米追随を演じざるえない。間違っても、反米的政権を許すことはあるまい。仮にそのような事態が生じたら、CIAがクーデターを計画して、親米政権樹立を目指すかもしれない。
まあ、実際には対米関係の重要性を熟知している霞ヶ関の官僚たちが、反米政権を骨抜きにしてしまうほうが可能性は高いと思う。田中角栄への献金疑惑退陣や、細川政権の謎の退陣は、アメリカの意向に過度に反応した日本側の自主的活動の成果だと私は疑っている。
来るべき衆議院選挙の結果がどう転ぼうと、日米関係に大きな変化は生じない。従って、北朝鮮問題もアメリカ頼り、原油を始めとしたエネルギー戦略、食糧問題もアメリカ次第。自主憲法でさえ、アメリカが望まぬ限り変らないと思う。
出来ることが制約され、限定される以上、その範囲でベストを尽くすしかあるまい。実のところ、日本はこれが得意。戦略を描くのは苦手だが、戦術を活用するのは意外と上手なお国柄。ただし、失敗も当然にある。
私は日本国内に限れば少子高齢化社会への転換が21世紀の課題だと思うが、世界的にみれば人口増大と石油不足、食糧不足が課題になると思う。少しずつでいいから、この分野の本を読んで、自分なりに勉強したいと思う、今日この頃です。