ヌマンタの書斎

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産経新聞ソウル支局長の起訴に思うこと

2014-10-16 14:22:00 | 社会・政治・一般

どうして言論の自由は必要なのか。

やはり考えておく必要がある。産経新聞の在ソウル支局長が韓国の検察により在宅起訴され、現在は出国を禁止されているのは新聞等で報じられているとおり。

民主主義国家を名乗る以上、韓国政府の行いは非難されるのは当然だし、このような恣意的な逮捕、拘留は先進国にあるまじき醜態だとの報も当然だろう。復習になるが、選挙で政治家を選ぶ以上、情報が自由に流通することが公正な選挙の前提となる。韓国は自ら求めて民主主義国家になったわけではないので、言論の自由の必要性を分かっていないのだろう。

しかし、敢えて言わせてもらえば、たとえ先進国であろうと言論の自由は、ほとんどの国で完璧には機能していない。人類の歴史のほとんどにおいて、言論の自由が完全に保証された国なんて存在しない。

たとえばアメリカではイラク戦争の勝利後、駐留部隊を治安のために置いていたが、相次ぐテロで戦死者が相次いだ。愛する我が子を、夫を、兄弟を失った家族の悲哀が報じられることはあっても少なく、ましてその家族の反戦の叫びはローカル・メディアでもあまり取り上げず、CBSやCNNは全国ネットでは決して報じなかった。

完全なる言論の自由は、幻想とは云わぬまでも、限定的であるのが実情だと思う。ペンは剣よりも強し、ではない。ペンは剣よりも強くあって欲しい、が本当だと思う。

でも、それにしたって韓国はひどい。そう思う人は多いはずだ。世界中に韓流を広げようと意図しているのに、現実には嫌韓が広まっているのが現実。憐れなものだと思う。

私は嫌うよりも、むしろ憐れんでしまう。あの国の歪んだ国民感情の根源は、その歴史的な悲劇によるところが大きい。歴史的超大国シナの隣国として、必然的にシナを憎みつつも、見習わざるを得ない環境にあった。逆らっても潰され、従っても屈辱を味わう小国の悲哀に彩られた歴史を持つのがコリアである。

おそらく最も中華文明の忠実な模倣者であるが、それゆえに華夷思想(文明の中心国である中華と、周辺の野蛮国に分けること)がしみ込んでいる。シナからは夷として蔑まれる一方、その反動のように他の国、特に日本を夷として蔑んで心のバランスをとってきた。

憐れなのは、コリアの民は決して無能でもなく、むしろ優秀な面を幾つも持っていたことだろう。一例を挙げれば朝鮮青磁の壷やお皿は、世界的にも評価が高く、シナの高名なものと比べても劣ることのない。間違いなく才能は十二分にもっていた。プライドが高くなるのも当然だろう。

しかし、常にシナの二番煎じとされる屈辱に甘んじてきた。それどころか夷として蔑んできた日本にまで、近代以降大きく水を開けられる始末。そうなると、プライドのみにすがりつくしかない。

悲劇なのは、この500年以上コリアは自立していたことがないことだ。如何に吠えたてようと、李氏朝鮮は清の朝貢国であり、外交権を持たぬ半島の自治政府に過ぎなかった。だからこそ、清と日本の戦争の結果、その支配権は譲渡された。

蛮族として蔑んでいた日本の支配下になったでけでも許しがたいのに、アメリカに負けた日本は支配権を放り出し、受け取ったアメリカは朝鮮半島がどこにあるのかさえ分からない始末。

ソ連の傀儡政権として作られた北朝鮮はまだいい。憐れなのは韓国だ。自立した行政府を作ることも出来ず、一時的にアメリカに統治を委ね、その組織を受け継ぐ形で独立したが、首都に電気を供給することも出来ず、アメリカの軍艦から送電されて明かりを灯す始末。

喩えていえば、長年清の旦那の愛妾だったのが、成り上がり者の明治屋日本へ払い下げられ、あげくにアメリカ屋の社長のお情けにすがってお家を立ててもらった気位だけは高い年増女といったところだろうか。

貧してもプライドだけは高い、というかプライドしか残っていないので惨めな現実を直視できない。だから現実をみるより、世界一優秀なコリアという幻想こそ真実だと思い込んで生きている。

だからこそ、コリアよりも低俗で野蛮で蔑むべき存在であるはずの日本から非難されることには耐えられない。日本にとっては、実に迷惑な存在であるが、狂信的でさえある怨念を、堂々誇らしげに語る異常者でもあるので、まともに話し合うことさえ難しい。

今回の産経新聞支局長への告発と拘留、起訴は、自らコリアが異常な国であることを世界にアピールしているようなもの。馬鹿は自滅するを地で行く国としか言いようがない。

私は日本において真摯に学び、熱心に働いているコリアの人々を知っているので、個人としてのコリアと、今回のような国家あるいは集団としてのコリアの異常さは分けて考えるようにしています。分別と良識をもって付き合えば、個人としては決して異常ではないのですがねぇ。

まァ、集団となると異様な力を発揮するのは、我が日本にもみられる傾向なのも確かなのですが。

コメント (15)
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