ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

特別分配金

2014-10-28 13:01:00 | 経済・金融・税制

厭らしい・・・

なにがって、特別分配金という言葉である。

株取引をする人や、証券投資信託などの金融商品を保有する人なら、目にする用語だと思う。株式などを保有していると、配当金が交付される。この配当金には源泉所得税が課税され、天引きされて入金されている。

ところが、特別分配金には課税されず、そのままの金額が入金される。ちょっと不思議ですね。

種を明かすと、これは分配金と記載されているので誤解を招きがちですが、その正体は元本の戻りです。つまり出資した金額が一部戻ってきただけ。だから課税の対象ではないだけです。

ならば、出資金の戻りと記載しろと言いたくなります。紛らわしいというか、誤魔化すなと私は言いたい。

要するにタコ足食いです。配当のようにみせかけながら、実は元本取り崩しにより如何にも配当していますよと誤魔化しているだけ。十分な利回りを出せるだけの実績がないから、こんなことをする。嗚呼厭らしい。

私と同じように思う方はけっこういるようで、現在金融庁と証券業界との間でうちうちに話し合い中だとのこと。

敗戦を終戦と誤魔化したり、軍隊を自衛隊として憲法違反を誤魔化したりするのは日本のお家撃ニも言えますが、どうも感じが悪い。上がこうだから、下もこのような言葉遊びで本質を誤魔化すことが横行するのだと思います。

その典型ですね。あゝ、嫌だ。

コメント
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