坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い。
それが、日本のマスコミ様であり、反日自虐の政治家や政治評論家なのだろう。現在、海上自衛隊という名の日本海軍の軍艦が、フィリピン、タイ、ヴェトナムなどを訪問し、現在はオーストラリアに寄港中だという。
この日本海軍の軍艦の動きは、当然ながら共産シナの南シナ海侵略に対する動きである。もっとも興味深いことに、大半の国では親善を強調したものとなっている。これは外交的配慮なのだろう。
ただ、現在アメリカは、対シナ政策は融和的なものなので、それだけにシナに対する牽制として日本海軍の軍艦の寄港を歓迎する国々が多い。日本海軍の東南アジア歴訪は、確実にシナの侵略政策に対する牽制となっている。だからこそ、かつて日本の侵略を受けた国々でさえ、歓迎している。反対の論調はいつもの反日3か国だけだ。
奇妙なのは、日本のマスコミ様の報道の仕方だ。どの国でも、日本海軍の軍艦帰港を好意的に受け入れていることは事実である。ゆえに、東南アジア各国が、日本の軍事的拡張だと警戒しているといった偏向あるいは偽装報道はできずにいる。だから、淡々と事実を伝えるだけ・・・で済ませない。
その代りに、識者とかのコメント「軍靴の音が高まっている」とか「若者を戦場に送るかもしれない親の悲痛な叫びが聞こえてくる」を載せて、将来を危惧する賢者の振る舞いを演じている。
断わっておくが、私は戦争賛美者ではない。平和な日本で、気楽に人生を楽しめれば、それが一番だと思っている。いくら嫌いな国があろうと、日本の若者たちが戦場で散っていくのを望んでいる訳ではない。
だが、その一方で、平和を讃美しているだけで平和は守れない現実を認識している。一見、矛盾しているようだが、平和を守るためには、戦争をする力が必要となる。それが軍隊であり、武器であり、諜報機関である。
ところが、日本では、戦争をなくすこと=平和であり、武器をなくすこと=平和であり、スパイ=戦争である。全ての日本国民がそうだとは云わないが、大雑把に観て3割くらいは、そう思っている、信じたがっている。
まったく逆であることは、歴史が証明する事実なのだが、この似非平和主義者たちは、事実を直視するより、脳内お花畑で平和の舞に酔い痴れている。夢を見て、呆けているだけらいい。
でも、夢から覚めれば、そこには認めがたい現実がある。だから、現実を憎む、とにかく反対する。反対することに意義を見出しているから、事実をみようとしない。
日本の海軍の各国歴訪を、軍事的野心の表われだと言うのなら、その東南アジア各国の海軍が、日本に返礼のために軍艦を寄越したのなら、それも軍事的野心の表われだと云わねばおかしい。
でも、今年の初頭にインド海軍が日本に寄港したさいは、そんな論調は皆無だった。インド海軍と日本海軍の連携こそ、シナが一番嫌がるものの代表なのだが、それを批難する論調は紙面で見かけることはなかった。
こんな矛盾だらけの報道をしているから、読者からの信用を失うのだと思いますがね。