ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

僕だけがいない街

2016-04-12 11:59:00 | 映画

やっと日の目を浴びたのが嬉しい。

私がこの十数年、ずっと注目していた漫画家の一人に、三部けいがいる。画力は確かだし、ストーリーだって悪くない。登場人物にある種の共通性が見られる傾向はあったが、キャラとして立っていた。もっと人気が出て良い漫画家だと思っていた。

ただ、掲載している雑誌がマイナーであったために、よほどの漫画好きでない限り、知られていない漫画家であった。青年誌への連載であったため、お色気サービス的絵柄がはめ込まれていたのも、もしかしたらマイナス要因であったのかもしれない。

一貫して、児童虐待や不遇な少年少女たちを描いている姿勢にも、大々的に売り出しにくい要因になっていたのかもしれない。でも、私は好感をもっていた。最後にハッピーエンドをもってくる姿勢も高く評価していた。

だから、ここ最近、次第に注目を集めていたことは、とても嬉しかった。そして、遂にアニメ化された。放送枠が深夜であるため、私は観ていないが、これで評判が一気に高まった。

そして、今回の映画化である。

はじめに書いておくと、エンディングは原作とは少し違う。その点が原作のファンとしては、ちょっと辛いが、概ね原作に近いストーリーと流れであり、これはこれで評価したい。

原作を読んでいなくても、この映画で十分に楽しめる。三部けいの漫画を知らない人でも、その独特の絵柄と個性はわかるはずだ。是非とも鑑賞していただきたい作品です。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする