完全なる報道の自由なんて、ありえない。
私は日頃から、そう思っているので、国連の特別報告とやらが日本の報道の自由度が大幅にランクダウンしたところで、特に気にはしない。
だいたい、国連自体、決して褒められた存在ではない。元々は、第二次世界大戦の戦勝国の既得権保護団体に過ぎない。戦勝国が勝ち得た権利を守るための存在であるために、国際的な主導権をもっているかのように錯覚している人もいるが、それは完全に認識違い。
米ソの冷戦に対して、まったく機能不全に陥った過去の実績をみれば、それは明白過ぎる現実である。ただ、ややこしいのは、米ソ主導の国際政治に納得できないフランスが、国連の場を利用して自国の権威を高めるよう、米ソの間隙を縫って、ユニセフやらUNTACやらを押し込んだ。
その結果、国連を将来の人類の世界政府の前身と錯覚する輩がいることが、事態を面倒にしている。今回の国連の特別委員会とかいう胡散臭い組織から派遣された人物も、日本に来て調査した際に面談したのは、反日自虐の報道関係者ばかり。
これでは、まともな評価になるわけない。
ただ、外国の報道関係者からすると、日本における活動に不満を感じているのは確かだと思う。
日本の大手新聞社、TV局は一切報道していないが、外国の報道関係者にとって、取材における最大の障壁は「記者クラブ」の存在である。この記者クラブに入っていないと、官公庁の取材はかなり制限される。
大手のマスコミ様は、この閉鎖的な記者クラブを活用することで情報を寡占化することが出来る。また、官公庁にとっても、都合の悪い報道関係者を排除するのに好ましい仕組みであるのが、記者クラブである。
この記者クラブの存在を、多くの外国人報道関係者は取材の障壁だと見做している。しかし、日本のマスコミ様は、見事に彼らの不満を報道しない自由を行使されたわけである。
日本において、報道の自由度が低いとされるのも、ある意味当然ではないかと思いますね。