入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

        Ume氏の入笠 「夏」 (29)

2015年08月03日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

                     Photo by Ume氏 

 またいい朝が来た。朝露の残る草原(くさはら)が光り、鳥の囀りが聞こえてくる。青い空にはもう、遠慮を止めた夏の太陽が、容赦のない鋭い光を浴びせてくる。

 北原のお師匠は本当にエライ人!昨日、法華道の碑をその登り口である諏訪神社に建てることが決まり、その準備をした後、昼近くにここまで登ってきた。目的はハナビラタケだと思ったから同行するのを控えたら、そうではなかった。本家・御所平峠から高座岩まで、2時間半をかけて草刈りをしていたのだ。てっきり黙って帰ってしまったと思っていた弟子は、夕暮れ時、師匠がひょっこり現れたのに吃驚した。
 昨年は少し手伝った。今年もそうするつもりでいた。しかしお師匠は、一人で済ませてしまったのだ。親愛なる読者各位よ、師は何歳だと思うか。なんと、御年86歳を数えるお方だ。2時間半の草刈りがどれほどのものかは、分かる人もいればそうでない人もいよう。普通に歩けば20分くらいの距離を、2時間半かけて歩くと思えば分かるだろうか。
 明日、伊那から人が来る。その案内役もすることにもなっているらしい。弟子たる身は、そんなことを師には絶対にさせたくないと、だからいつも口論になる。「師はもったいない人なのだ。安易に使うと罰が当たるぞ」と言っておく。自分たちではなにもせず、師をお飾りになどするな!と。
 別れ際、師は権兵衛山を指さし「オレは何の目的もなく、あんなところを歩きたいんだ」と、仰せになった。もちろん、お師匠の背中には、あの後光とやらが輝いていた。

 慎みを牛が教える夏の牧

 TDS君、ありがとう。いい句でした。君の大好きな落葉松の皮むきを今日もやりました。これで7本。乾いたら、テイ沢に運びます。担ぐのも好きだった君に、何本か残しておきます。クク。Ume氏の今日の写真も実にいい。今夜はキャンプのお客さんと楽しく過ごし、ブログのアップがこんな時間になってしまった。
コメント
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