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天の川銀河 Photo by かんと氏
星空を眺めながら、あの夥しい星の群れから鳥や動物や人の姿を想像して、名前を付けた古代の人のことを思ってしまう。また一体、彼らは宇宙の広さや深さについて、どんなふうに感じ、考えていたのだろう。
もっとも88ある星座の歴史は文明の歴史にも匹敵する長さだろうし、使われている言語もギリシャ神話と関連するギリシャ語だけでなく、ラテン、アラビアと多言語に及ぶ。また、望遠鏡座や顕微鏡座は18世紀中頃の命名だそうだが、名前からしても当然に新しい星座だ。
ただ、煌めく星々を眺めながら考えるとき、どうしても遠い昔の羊飼いや、星占いに一喜一憂した人、あるいは近くても地理上の発見のころの探検家のことに関心はいく。ことに、どうしたらそんな名前を付けることができたのかと、呆れるような羊飼いの宇宙観について空想してしまう。彼らにとっては、宇宙の広さはせいぜい目に見える海や、砂漠程度の広さだったのだろうか。少しはアルコールも入って目にした夜空は、現在とは比較にならないほど豪奢な星や銀河であっただろうに、その中から特定の星を選びつつ結んで、動物や神話に出てくる神様の姿にしてしまうというのが、驚異だ、凄い話だ。
何十年も前、南半球のある国を訪ねた。そのとき目にした星はまさしく、「Full of stars!」と呼ぶにふさわしい膨大な数の星が満天に輝いていたが、その星の群れの中で、てっきりかの南十字星と信じていた星は、実はそうではなかった。本当の南十字星は、もっと謙虚で目立たなかった。
そんな記憶が余計に、素面(しらふ)であったか酔っぱらっていたかはさておき、羊飼いの少年に感心する理由でもある。
さんざん気を揉ませておいて、ようやく星の海が見えててきたのは、夜中の1時過ぎのことであったという。昨夜8時過ぎ、束の間の星空から待望の土星を、TBI氏の新兵器で見ることができた。カッシーニの間隙も確認できた。そしてわれわれもまた、大宇宙の中にいることを、感動!
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TBI氏の新兵器
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かんと氏の愛機
早くも紅葉について尋ねる人がいる。真っ先に色付くのは、多分ツタウルシか山桜・・・、しかしそれがいつごろから始まるのかを、はっきりとは知らない。今秋は、きちんと紅葉の記録も付けておくことにしたい。牛を相手に人気の絶えた牧場の、変わりゆく季節への感度を鋭敏にもしておきたい。
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