入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     「秋」 (8)

2015年08月29日 | 牧場その日その時


  ブログを上げることができなかった間にも、秋は進んだ。
 
 26日、「馬っこウオーク」隊という子供を中心にした18人のメンバーが、その名の通り1頭の馬を連れて、50キロの行程を2泊3日をかけて入笠に到着した。雨の中、元気に設営の準備をしたり、大釜に火を燃やし夕飯のしたくをしたりと、よく頑張った。そして翌朝、入笠の山頂へは特別のコースから登って、一人の落伍者も出さず3泊4日の旅を無事に終えた。
 このイベントは地元紙でも大きく取り上げられたが、欲を言えば、古道である石堂越えを登り、高座岩、本家・御所平のコースを歩いて入笠牧場のキャンプ地にやってきたことも報じてほしかった。
 同日27日、20年近く毎年やってくるJALNECの先遣隊T夫妻が来て新式の大型テントが立ち上げられると、キャンプ場の雰囲気がまた変わった。終末にかけて続々とメンバーがやってきて、ハイカラな村ができ、お盆並の賑わいを見せた。

 忙しい日々が続く。8月中に第3牧区の電気牧柵を立ち上げようと苦心しているが、昨年から今年にかけての大雪で、かなりの牧柵がへし折られてしまった。この作業の苦労については、ここに書く気にもならない。ただ雨の中、張り終えた牧柵を眺めながら悦に入るという、救いもあることはある。
 わずか1カ月ばかり、30頭ほどの牛の放牧のために半月を要して立ち上げた牧柵は、牛が下りればまた落とさなければならないだろう。そしてまた来年、同じ苦労を繰り返す。第1牧区、第3牧区、そして第4牧区、この牧場はその昔に電気牧柵に頼り過ぎ、挙句に保守の難しさから放棄してしまった牧区がまだ他にもある。
 電牧を立ち上げ、その下の草刈をして、保守し、そしてまた落とす、そういう作業が4キロにも、5キロにも及ぶ。が、愚かで切ない牧場管理人の意地とでも言うのか、そういうことをすべて、一人だけでやり終えたい。
 作業日誌を見ると、8月は11日まで晴れの日が続き、15日も晴れたようだが、その他は雨か曇りの天気ばかりが続いたようだ。天候のことについても、これ以上は書かない。天気予報について批判的なことを書くと注意される。クク。久しく沙汰ないが、あの娘は元気でやっているのだろうか。

 最後に訂正とお詫びをしなければならない。
 一昨日のかんとさんの天体写真、「北アメリカ星雲とペリカン星雲」と「網状星雲」のキャプションがあべこべになっていました。気が付いた人もいたと思います。猛省して、お詫びいたします。
 入笠牧場の宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H27年の営業」を、また天体観測に関心のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。


コメント
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