入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

  Ume氏の入笠 「夏」 (34)

2015年08月13日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

     Photo by Ume氏

  雨が降っている。午前5時30分、気温15度。遠くから鳥の声がする。牛たちはもう、行動してる。
 昨夜はペルセウス座流星群を期待して、ここにも幾組かの観測隊がやってきたが、雲に邪魔され観測はかなわなかった。今年の入笠は、ここぞというときにその期待を裏切ることが多い。かんと氏、TBI氏は言うまでもないが、久しぶりにY先生が9人の高校生を連れて来てくれた。かなり高性能の天体望遠鏡を持ってきているようだが、みんなの思いがそれこそ天に通ずるかどうか。

 一昨日の牛の中間検査では、第1牧区にいた3頭の牛が検査場へ下るのを拒否した。入牧の際に大暴れしたNo.14が首魁だ。ところがこの牛たちは、中間検査後は、種牛のいるまき牛牧区に入れ、種付けをしなければならない牛たちであった。仕方なく残留しているこの3頭の牛のために、種牛と自然交配を予定している牛たち全頭を第1牧区に移し、すでに妊娠していて単に放牧だけが目的の一般牛を、逆にかつてのまき牛牧区であった第4牧区に移動させるという複雑なことをした。牧区の入れ換えである。
 幸い、牛の扱いについては異能を発揮するFの活躍もあって、心配していたほどのこともなく無事に済んだ。

 閑散としていたキャンプ場にも程よい数のテントが立ち、まだまだいくらでも余裕はあるが、このくらいが隣を気にせず贅沢な気分でくつろげて皆が満足してくれているようだ。山小屋もかんと、TBI組にY先生率いる9名。48畳の部屋は4区画に仕切ることができても、このくらいで十分としたい。鹿肉を用意して、ひたすらホスピタリティに励む。

 今日は盆の初日。迎え火を焚いてご先祖をお迎えしなければならない日だというのに、それもできない。雨音の激しくなるのを耳にしながら、ご先祖の霊に詫びるばかりだ。亡妻の霊は、東京で一人暮らす娘の許に行っただろう。



 
コメント
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