オリオン座バーナードループ
すばる
双子座流星群
―以上3点かんと氏撮影
もちろん、かんと氏の実力のお蔭でありますが、ここは一応惹句(じゃっく=キャッチ・コピー)として、「星空 かんと氏の熱意、入笠牧場の実力」ということで、聖夜に因み、美しい星空を親愛なる読者各位にお届けいたします。キリスト教信徒の身ならずともこの夜、星空を仰ぎながら澄んだ讃美歌の調べを聞けば、気高くも尊い思いがしてきませんか?
22日に入笠へ行ったときは、その日が1年前に愛犬キクが姿を消した日だとは思わなかった。クリスマスの前後だということは記憶していたが、たった1年が過ぎただけでその日をしっかりと思い出せなくて、キクには済まないことをした。
昨冬は、早くから雪が多かった。キクのいなくなった日は、翌日に静岡からやってくる高校のワンダーフォーゲル部を迎えるための入山だったが、思い付いて2匹の犬を連れ、夜道を冬の星でも眺めながら行くことにした。ところがその途中、4時間も歩いたろうか、通称「ど日影の曲り」の少し手前まで来て、1頭の鹿の死体と出くわしてしまった。一瞬「まずい!」、と思ったが、さあ、それを見付けたキクとHALの喜ぶまいことか。しばらくしてHALは後を追ってきたが、キクは来なかった。管理棟への来方は知っていたはずだから、夜中にも何度も起きて外に出てみたが、キクの姿はなかった。
翌日、いつ来るとも分からない客を待ち、1日を無駄にした。夕方暗くなってからようやく到着されたのでは、もう手の打ちようがなかった。その翌日、つまり1年前の今日、6時間かけて来た道を4時間かけて探しながら下った。しかし、何の手掛かりもつかめなかった。その後も幾度も捜しに行ったし、関連する方面には届け出もした。しかしそのままキクの姿を見ることはなく、1年が経った。本名:アサンジ・アジモヘタ・キク、犬種:川上犬(雌)、年齢:失踪時満5歳。
聖夜にふさわしくないことを書いてしまったかも知れない。
入笠牧場の宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H27年度冬季営業」を、また天体観測に関心のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。