
木星と、木星に近い順からその衛星「エウロパ」と「イオ」 Photo by かんと氏(於:入笠牧場)
夜空を眺めていると、無限に近い時間、気の遠くなるような闇の深さ、矮小な存在である自分たち人間、そしてその運命などといったことが後からあとから想念を刺激し、湧いてくる。
日本では今度は九州が、大きな転変地変に襲われた。その対応についてはいろいろ意見もあろうが、これは自然がもたらした不幸だ。残念ながら今はまだ人知を超えているが、将来はこうした天災を予測することが是非できるようになってほしい。。
一方、悪政に苦しむ人々が祖国を捨て、海を渡り、見知らぬ国へと逃れていく様子が連日報じられている。独裁という、一人の人間とその取り巻きによって、誰にとっても奇跡のようにして授かった貴重な生命が翻弄され、いたぶられ、騙され、殺されていく。度し難い我欲、野望のために、たくさんの人の生命が犠牲にされているのだ。こういう理不尽極まりないことの繰り返しが、われわれの歴史でもある。しかし、この人災も止まない。
今朝の新聞は、オバマ大統領の広島訪問を最大級の見出しを添えて大々的に報じていた。それもいい。しかし、あまりにもはしゃぎすぎだ、とも思う。「Legacy」なんて言葉が新聞にまで使われているが、「オバマの恰好付け」なんていう意味はない。
それよりか、世界のリーダーと呼ばれる人たちは揃ってどこかの砂漠にでも行って、粗末なテントに雑魚寝して、無窮の夜空を眺めてみたらどうか。そしてそこで、たくさんの人類の運命を担っている責任の重さを全員で身に沁みて感じ合ってみるのだ。138億年をかけてわれわれを誕生させてくれた宇宙に膝を折り、平和には程遠い地球の現状と、自分らの治世の至らなさを神妙に詫びてみれば、その壮大な宇宙が、次の世代に送る本物のLegacyを、きっと教えてくれるだろう。ついでに国連の偉い人も何人か連れていけ。
脱線した。妄言は、木星の不気味な「一つ目」のせいにしておこう。かんとさん、位置関係は一発で分かりました。それで、こうしました。ご了承ください。TDS君、ご心配なく、週末に是非。
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