入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

       ’16年「夏」 (24)

2016年05月30日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


  写真は昨日の見回りの際に撮ったもので、今日はまた、すっきりとしないぐずついた天気に変わってしまった。上ってくる山道の周囲の森は昨夜の雨をたっぷりと含んだせいか重く、やや暗い雰囲気を見せていた。こういう天気の日は決まって、南米のアマゾンの多湿なジャングルに原始的な暮らしを守ってきたヤノマミのことを考えてしまう。
 彼らならきっと、こんな森の中へも裸同然の格好をして入っていき、煙に目を傷めつも湿った木に根気よく火を点け、タロイモやバナナ、鳥や虫などといった物を食べ、蔓で作ったハンモックに眠る・・・、つい、そういう光景を想像してしまう。多分無意識に、そういうジャングルの生活とわが身のそれとを比較をしながら、雨に濡れ、森や林や草原を行くにしても、まだこちらの方が余程マシなのだと自分に言い聞かせたいのだろうか。
 ヤノマミについて興味があれば、「ヤノマミ」(国分 拓著:NHK出版)を一読されたいが、取材のため延べ150日彼らヤノマミと同居生活を送った著者およびNHK取材陣のご苦労には頭が下がる。
 
 現在(12時40分)の気温15度C、先日Ume氏に教えてもらったアカハラだろう、キョロンキョロンツリーといい声で鳴いている。そのアカハラに合わせるように歌うあの声なら分かる、ホトトギスだ。雨が小止みになると、待っていたように鳥たちは歌いだす。そして雨脚が強まるとそれで合唱は終わる。
 今日はそんな鳥たちの活動を時に気にしながら、キャンプ場Cの草刈をしている。もちろん、と言っても、草を刈る場所を移動するわずかの時間で、草刈をしているときは草刈機の音で鳥の声など聞こえない。
 6月半ばになれば例年、草刈と布団干しのためたくさんの人たちが来てくれるが、それまで待っていれずに先行することにしている。幾日かはこれが主な仕事になり、その後にはテイ沢の草刈、丸木橋の修理と続く。いや、その前に牛も上がってくる。以前に6月9日と書いたが、6月7日の記憶違いだった。しかし迎える側としてはもう、いつ来てもよい。

 そんなわけで、牧場も周囲の自然にマケズ、日毎に活気づく。名古屋のNさんは相変わらず活発ですね、乗鞍と御嶽ですか。山梨のNさん、忘れずにコメント、ありがとうございました。かんとさん、いろいろ有難かったです。

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H28年度の案内」をご覧ください。
コメント
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