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「万緑(ばんりょく)に溺れる」などという言葉は、誰かが言ったのか、それとも自分で思い付いたものか分からないが、今朝もまたそんな思いをして山室川の谷を上ってきた。ついこの間までさんざんに焦(じ)らされた木々の芽吹きだったが、それもいつの間にか一気に進み、今はもうどこを眺めても生い茂る緑が谷を埋めている。
そんな中で、あの木だけはまだ芽吹くまでにいってない。鈍いのか、それとも意固地なのか、ダケカンバのことである。いまだ堂々と裸身を晒して平気でいるようだ。
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牛道に倒れた山桜の大木、根元に遅咲きの花
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「ヨーグルトって、それほどすごかったのですね」。昨日、早目に切り上げて帰りかけたときのことだ。ラジオから女性のそんな声が聞こえてきた。どれほど「すごい」のか聞こうとしたが、残念なことに番組は終盤にかかっていた。「そうです、とにかく飲み続けることが大事なのです」、と言った人は大学の先生のようで、癌の予防にも効果があるという話の結末だったらしい。
牛乳の力はもっと見直されてよいし、もっと強調されるべきだと常々思っている。どんな内容だったか分からないが、良いPR(啓蒙)になってくれればなによりだが。
日本の酪農は大体が家族経営が主体となっている。しかし、それを他の農業と同じように、集約化を進めようとする動きがある。と言うのも、これまでは中小規模の酪農家に行われていた補助金を、1000頭も2000頭もの乳牛を飼育するいわゆる「メガファーム」にまで拡大しようとしているからだ。
このような大手は独自の販路を持ち、さらに販路拡大を目指している。生産量の決定から乳業メーカーとの価格交渉も独自に行うことができ、流通経路も簡素化されているため、価格競争にも強い。そういう酪農企業にも補助金を支給したら、家族が中心の小規模の酪農家では太刀打ちできなくなるだろう。
結果、酪農家の淘汰、つまり集約化が進み、価格も安くなる。消費者にとっては悪い話ではないが、そう言って、ここで終わりにするわけにはいかない。今日はこの辺で。
かんとさん、ありがとうございました。こちらから連絡いたします。
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