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上ってくる途中、田植の終わった田の中で植え直しをしている年配の女性の姿があった。植え直しとは、田植を済ませたあと、倒れたままになっている苗をもう一度手で起こしたり、植え直したりする作業のことだが、機械で広い田を一気に植えてしまうような昨今、ここまで丁寧なことをする人も少なくなった。
その際、他の上手く植わっている苗に影響しないよう気を付けて、バランスをとりながら泥の田の中を少しづつ移動していく。今朝のその女性の、なんとも年期の入った無理のない動きを見て、懐かしい風景を目にしたような気がした。
山室で馬耕・馬運を業とするY君夫婦は、当然田植も手でしたのだろうが、おそらく彼らがあんなふうに泥田の中を動き回れるまでには、まだ時間がかかる気がする。
彼らは農業の機械化の流れに抗して、夫婦で馬を使い、田起こしから田植、刈り取り、収穫までを古い農法でやろうとしている。まだ小さな子を背負い鍬を操る妻のNさん、言うことをなかなか聞こうとしない馬に苦労する夫のY君、大変だろうが折れずに続けていってほしい。労多くして益少ない仕事だろうが、きっと君たちは選ばれたのだろう。牧場への往きと帰り、二人の大事な山田の様子を毎日見ている、これからも見ていく。
いたずらに古いものを尊び、新しいものを嫌うわけではないが、後世に伝える価値のあるものは、残すべきだ。時代遅れと謗られても、骨とう品なぞに負けるな。
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アラスカの森へクリンソウの様子を観にいったら
Nさんご夫婦が小屋に2泊して、今朝帰っていった。折角来てくれたのに何もできず、あっという間に日が過ぎてしまった。梅雨が明けたらまた是非お出掛けください。そのころには、夏の夜空もきっと満喫できると思います。牧場(ここ)から眺める天の川は絶品です。
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