やっと晴れた。夏が来た。驕慢、気紛れの女主人公が大分遅刻して、悪びれもせず舞台に登場してきたようだ。陽射しはさすがに刺すように鋭く、暑い。これでは下界に暮らす人たちはたまらないだろう。
猛暑、炎暑・・・、都会の熱気にゆらぐ白い乾いた街路を、汗だくになって歩いた遠い夏が甦る。
一昨日の撮影の撮り直しが、きょうの好天の中で行われた。一瞬の映像のために長い準備と、緊張の時が流れ、いつもの丘や森の雰囲気が一変した。レフ板やマイクが位置を決めカメラが据えられ、やがて回り始めると、あれは天然と人工の協合なのか、狭い枠の中におとぎの世界が現出した。
そして皆が納得し、満足して去っていったあと、森は再び本然の長い息遣いを回復させ、やっといつもの静寂に還っていった。
明日は中間検査で、合わせて１０頭の牛も上がってくる。そして１１日は「山の日」、盆休み、短い夏がここにも来る。
きょうの写真は、これでもいろいろと気配りをしたつもり。明日の主役は、妖精と、牛さんです。
８月中は、キャンプの場合も、予約をお願い致します。キャンプ場及び山小屋の営業内容につきましては、「H２９年度の営業案内」と「続H２９年度の営業案内」を参考にしてください。
