きょうは牛が脱柵でもしないかぎり、仕事はしないと決めて来た。朝から露天風呂を沸かし、ビールを持って、一人だけの贅沢な入浴と洒落た。
静かだ。鳥の声もしない。薄い雲を通して射し込む柔日が、ここにはすでに秋が来たことを告げていた。
湯加減はぬるめにし、風呂に入る前に釜に薪を放り込んでおいた。そうすれば、少しづつ湯温が上がり、湯がとろけてくる。この風呂は、石油でも薪でも、あるいはそれら両方の兼用も可能で、きょうのような特別の日には薪を使い、贅沢を尽くすことにした。薪で沸かしたヒノキ風呂、温泉にさえ引けを取らない。
さて、「特別の日」と書いてみたが、雨ばかり降り続いた偽の夏を送り、ようやく迎えた秋を寿ぎ、ここで一段落しようと考えたのだ。謂わばこれは牛守の「農休み」のようなもの。ひと風呂と言わず、きょうは入湯三昧。
赤羽さん、そうですか、今夏は山には行かなかったのですね。碁会所、ゴールデン街、そして都会の雑踏、まだ目に浮かぶように記憶してます。もう半月もすればきっと、東京の空も秋めいてくるでしょう。都会も山も、秋が一番だと思います。「種平小屋」、変換を誤りました。お赦しを。
秋葉街道と言えば、かつて山頭火がこの街道を通り伊那まで来ました。理由は、同じく漂泊の俳人・井月の墓に詣でることだったようです。
お墓親しくお酒を注ぐ
の句(自由律)を残していますが、その井月の墓の近くを毎日通って、ここにきてます。
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