Photo by Ume氏
今朝は久しぶりに、モーツアルトのクラリネット協奏曲を聞きながら来た。この曲について実は長いこと、映画「愛と哀しみの果て」のテーマ曲にも使われたと勘違いをしていた。
デンマーク出身の女性が夫と、アフリカでコーヒー園の経営していたが、結婚生活も農場経営も次第にうまくいかなくなり、同地で知り合った恋人とも死に別れ、失意のうちにアフリカを去り、故国に帰った。後年、アフリカという異郷で暮らした日々を綴った自叙伝「Outo of Africa]を出版し、映画はそれに基づき制作されたと記憶している。
本を読み、映画も観たので、その心象や情景が牧場までの道中、何枚もの写真を見るように記憶の中に現れて、行ったことのないアフリカ大陸が懐かしかった。
アフリカに人の祖先が誕生して以来、長い歳月をかけて地球の各地に移動をつづけた。その果てに、現在の地に落ち着き、それぞれが独自の文化や文明を築き上げるまでになった。アフリカ大陸に留まった人たちもいたが、やはり人は移動することで知識を増やし、賢くなっていったように思う。
旅は必要だ。秋になると、抑えていた旅心が疼く。
予報では、天気は良くなるはずだったのにまた外れた。山の天気だから「曇りか霧で、時々雨」でも仕方ないがきょうは、昼前には晴れていなければいけなかったはずだ。時折、申し訳程度に薄日が射すだけで午前中は過ぎた。
それでも昼飯を済ませたころからはようやく秋の陽が射し始め、帰り支度を始めた今になって、「もっといろ」とでも言うかのように青空が広がり出した。ここの夕暮れがいい。平穏が沁みる。
秋到来。キャンプ場及び山小屋の営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」と「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。