入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「秋」 (1)

2017年08月20日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 今朝、集落の背後の森を抜けて開田に出たら、薄い雲の向こうに空木岳(中ア)の輪郭が影のように見えていた。ふと、山に行ってみたいと思った。どこか特定の山のことを思い浮かべたわけではなくて、単に人気のない静かな秋の山の中を歩いてみたいと思っただけだったが。
 そんなことを考えるともなく考えながらこの独り言を続けていたら、やがて次から次と各地の山々からの呼び声を聞いた気がした。特にあの山の呼び声は、ひときわ蠱惑的に聞えた。もちろんだが、それにお応えするわけにはいかない。10月の半ばごろまでは牛がいる。
 
 もっとも、そんなことを言っていては、もう、他の山には行けないということになる。今までは内心それでも仕方ないと思い、諦めていたつもりだったが、どうもそんな決意めいたものに綻びが生じ始めたようだ。
 それはそうだろう。体力のあるうちに、ヨロヨロとどこかに出掛けて行くことを真剣に考えないと、それこそ取り返しのつかないことになる。
 
 もう一つ、考えていることがある。これは牛が下りてからでもできると思うが、152号線秋葉街道をテクテクと遠く、静岡の秋葉神社まで歩いていくことだ。長年の夢だが、さてどうだろう。かなり山の中を行くことになる。
 北原のお師匠は入笠に来ると生き返るそうで、それで御年88歳でもあの通りの元気なのだとか。全くなによりだ。畏れながらこれでも師の弟子であり、その弟子は毎日入笠に来ている。お師匠には及ばずとも少しは生き返りを繰り返して、山も、秋葉街道も、いずれも諦めないでいようと思っている。88歳までは望まないにしても・・・。

 やわらかい秋の日が牧草の上に降り注いでいる。昼ごろ、皆が帰っていった。がらんとしたキャンプ場には、夏の気配はない。きょうからタイトルは「秋」。

 キャンプ場及び山小屋の営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。

 
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