入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「秋」 (6)

2017年08月25日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 こんな場所にテントを張ってはいけないのだが、そのことを知らないのだろう。昨年、権限もないのに許した者がいたため、悪しき前例となってしまった。

 ことほど左様に、悩ましい問題が入笠の伊那側にはある。入笠の将来について昨日、話し合いがもたれたことはここに記した通りだが、議論は進展しなかった。
 比喩(たとえ)てみれば、縁談が持ち上がった。しかし、その婚儀についての話し合いが行われても、だれも肝腎かなめの相手候補に会ったことがなく、資質や性格、その他の情報も少なくて分からないといった有様。そこで、相手を知っているという奉公人某もその末席に呼ばれた、といったところか。で、知っていることを話そうと努力したが、伝わったのか、理解されたのか、はなはだ心許なかった。
 討議は熱心になされたが様々な思惑が錯綜し、議題案件は深まることなく、総花的な意見交換に終始した。また、用意された資料は、それらの収集に当った関係者の努力は感じられたが古いもの、不正確な点も散見された。
 資料に見る将来の構想については、率直に言ってあまり評価できなかった。二番煎じ的であったり、特定の利害関係者がすでに背後に感じられたりして、このまま行くとこの美しい自然、静かな環境が守らていくのかどうなのか、その方が大いに危惧された。
 確かに、牧場管理人になったばかりは、牧場経営の事業規模のあまりの小ささや、牧畜の将来について不安を持った。それに対する一案として、観光化ということが当然に頭に湧いてきたし、それについてはしかるべき筋に私見も述べてみた。その上で広大な牧場を含め、もう少し伊那側の自然環境の優れた点を紹介しようと、この勝手な独り言もその一環のつもりで、始めた。
 しかし11年の間に、当初とは大分違った考えを持つようになった。(つづく)

 秋到来。キャンプ場及び山小屋の営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。

 
 
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