入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「春」(13)

2022年03月21日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
 5か月の休みも残すところついに1ヶ月を切った。もう少しすればまたいつもの春が来て、こんな芽吹きの風景を春の訪れが遅い山室川の流域でも目にすることができるようになるだろう。それを心待ちにする一方で、被り慣れた毛糸の帽子とおさらばするようなとでも言ったらよいのか、後姿を見せながら遠ざかりつつある季節を、心のどこかで惜しんでもいる。春まだ浅き今は、そんな矛盾した時季でもあるのだろう。

 きょうも、敢えて作れば別だが、何の予定もない。そして、それに不満もなく、喜んでさえいるほどだ。冬休みの行動が夜の散歩と月に1回の入笠行ぐらいで、これまでの4か月は似たような毎日が過ぎていっただけだった。しかし、まあ、こんなものだと思う。
 それでも、もう少ししたら今春も、カタクリの峠を超えて小横川の源流をTDS君と訪れることになっているし、昨年途中まで登った風越峠にも行ってみたいと思っている。まだ雪深いだろうが4月になれば入笠へも様子をみに行かねばならぬし、安房峠を超えて飛騨の温泉へ行く計画もある。
 また、言い出しっぺであったことから形式ばかりの主宰の地位を、駄句ばかり作り追われた俳句の会「法華の会」が、晴れてもうすぐ記念号を出す。そこには旧会員ということで、畏れながらも恥多き残滓を晒すことにもなっている。そうなれば出版を記念して、みんなで集まる機会もきっとあるだろう。
 こうして呟いてみれば、結構することがまだある。今年の大河ドラマは見ていないが、炬燵に当たり鎌倉や室町への「小さな旅」はまだ続くから、暇を持て余すということもなさそうだ。
 確かに、冬休みの行動範囲は知らずしらずのうちにすっかり狭まってしまったが、これから春の日はさらに明度を増し気温も上がる。covid-19の脅威も少しづつ減るだろう。暗い穴倉から這い出る時が来た。
 
 凍土を利した戦車による軍事行動は気温の上昇とともにさらに難しくなる。一人の錯誤と妄念により始まったこの痛ましい紛争も、落としどころが見付かるかも知れない。と言ってしかし、それにより強いられた犠牲は、どのように償われるのだろう。
 トンボの顔をしたあの国の独裁者も、日本に馴染みの深いあの国の軍事政権もいまだ続いているし、花火のようにロケットを発射する若き鉄面皮も意気軒昂である。頼まれてもいない極々少数の人間のせいで、この世界にはどれほどの不幸が生まれているのか。神聖な舞台に勝手に登場し拙劣極まりない演技を見せつける、その度し難い図々しさが、恥知らずな振る舞いが、人類70億の生存を危うくしている。
 本日はこの辺で。

 
コメント
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