入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「春」(10)

2022年03月16日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 きょうこそはこのボケの木が白い花を咲かせてくれると思っていたが、まだのようだ。東京ではぼつぼつ桜の開花が始まると聞いても、梅の花の咲くのを待つ身とあってはとてもそこまで気が回らない。昨日のユキワリソウはようやく花を開いたが、それはまるで破れ傘を半分開きかけたような哀れな姿で、それで今春は終わるつもりらしい。
 そういえば、今朝はヤマバトの声がしない。もうここにはやってこないのかと思うと、いつまでもしつっこいほど鳴き続けた朝が懐かしくなる。あの鳥の名前は正しくはキジバトというのだと、さすが野鳥の会々員のUme氏から教えてもらったばかりだが、呼び慣れたヤマバトの方があの「ボウ、ボウ」と低音で鳴く声には合っているような気がする。
 あれ、今遠くで声がしたような気がした。やはり鳴いている。それも、折角山から里へ春を告げに下りてきたはいいが、お気に入りの大崎様のサワラの木が消えてしまったとあって、慣れ親しんだその木をしきりに恋しがって鳴いているように聞こえる。それも無理ないだろう。

 以前に問い合わせておいたテイ沢用の丸太の値段がおよそ分かった。まだ詳しいことはここでは呟けないが、取り敢えず目の玉が飛び出るほどの価格ではなかったとだけ言っておきたい。橋の架け替えに関しても、森林管理署との間で特に心配することはなさそうで、それも分かり安堵した。
 また今回は丸太の皮剥き、運搬などの応援、協力を広く一般に求めたいと考えている。時期的には5,6月の梅雨入り前になると思うが、このころは牛の入牧の前後で牧場が一番忙しい時であり、もう少し様子を見てからにしたい。ともかく、土、日が中心になるはずだ。
 前回は丸太を結束する横板は運搬用のパレットを解体して使った。ところが、最近はこれが木材からプラスティックに変わりつつあり、入手が次第に困難になってきている。これも幾つかの策を考えてはいるが、旧東欧から入ってくる木製のパレットが一番しっかりしていて、それを何とかするつもりでいる。
 前回、丸太の皮剥きは女性の手も借りた。結構面白がってやってもらたから、今回も屈強な男ばかりではなく女性にも是非参加してもらいたいが、そんな人はいるだろうか。筋肉男の君は、もちろん5メートル、4メートルの丸太運搬に精を出してもらい、理論派OZWさんにはシノの腕前をじっくりと見せてもらうつもりだ。

 今度の橋の架け替えを終えれば、その後10年は保つと思う。その間に、この美しい歴史の渓をどのようにするか、行政も一緒になって考えて欲しい。
 事故のないようにとの思いから口うるさいことも言った。その罪滅ぼしになるか、今度はできるだけ手すりも増やし、より安全な丸太橋になるように精々汗を流すつもりでいる。何卒お手柔らかに。
 本日はこの辺で。
 

コメント
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