入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「春」(20)

2022年03月29日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 毎年のことながら、各地から桜の開花が伝わってくるようになると、人々は梅の花のことなどすっかり忘れて新しい季節の象徴にさっさと気が移るようだ。そして花が目的とは思えないような人たちまでがぞろぞろと、各地の名所と言われる場所に現れて、covid-19も怖れずに狂騒が始まる。
 信州はようやく梅の花が満開になったばかりで、まだこの花を慈しむ気持ちの方が強い。「探梅行」などという言葉はいかにも早春の風情を感じさせると思うだに、この花が桜の前座のように扱われるのはどうも釈然としない。早くもはらはらほろほろと散り始めた梅の花を眺めながらそんなことを感じる曇天の今朝である。
   
   観梅の常陸の雪に泊(は)てにけり  西島麦南
 
 さてさて、きょうも格別な予定はない。先程、この天気のせいだと思うが、カタクリ峠へ行くのは中止と決まった。となれば、午後に散歩に出る以外には、格別予定もない。冬の星座を眺めるためと、人目を避ける意味で散歩は夜を専らにしていたが、最近は明るいうちに歩くようになり、そろそろ順路をもっと山付に変えた方が良いかも知れないと思うようになってきた。きょうはそんなことも考えながら歩いてみよう。
 今つい「カタクリ峠」などと言ってしまったが、勝手ながら今後はこの独り言ではそう呼ぶことにしようと思う。この峠のある尾根は経ヶ岳から北方に延びていて、近くには確か「霧沢山」とか「楡沢山」などという洒落た名の山もあるが、このことを地元、北オイデのM君に話したらどう思うだろうか。そう案じてTELしてみたが、きっと野良にでも出ていたのだろう、応答はなかった。
 長かった冬ごもりから解放され、田畑に人の姿が目に付くようになってきた。

 散歩の途中、ほら口にある「罔象女命」と彫られている碑、子供のころからここを通る都度に気になっていた。その後、神代の時代を旅していて神様の素性を含め、この読み方を一度は覚えたはずなのに、いつの間にかまたすっかり忘れてしまった。「みずはのめのみこと」と読むらしいが、こういうことが最近はよくある。
 呟く本人は、自分では認知症を知ることができなくても、こうやってPCの操作をしていれば誤操作が増えて、それで分かるかも知れないと思い、かすかに期待していた。そしたら、このごろはPCの方が先に認知症の恐れを見せ始めた。
 それとも、勝手にそう思っているだけで、本当はすでに認知症を発症しながら、それをPCのせいにしているだけかも分からない。牧場へ行ったら、牧守が牛と一緒になって「モウ、モウ」と吠えていたなんて、ムー。

 これ以上おかしなことを呟くようになったら、教えてくだされ。本日はこの辺で。
コメント
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