市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

世界は今…地上で最も暑くて熱い国のひとつ、ジブチ共和国(その1)

2009-10-25 22:32:00 | 国内外からのトピックス
■ジブチ共和国という国が、「アフリカの角」と呼ばれる地域にあります。アフリカにはセネガル、象牙海岸などいくつかのフランス語圏の国々がありますが、いずれも西海岸に面していて、アフリカ東海岸では、ただひとつのフランス語圏の国がジブチです。


ジブチ共和国の地図。右手が海賊の出没するアデン湾で、下に灰色でソマリアがある。アデン湾から左に向かって海が入り込んでおり、一番左奥の白色で示された湖が、海面下155メートルのアサール湖。そこからすぐ右上にあるのが標高1517mの山。その直ぐ上に見える黒丸が海抜800mのまちロンダ。その右下の海岸に面したのがタジュラ市。一番右上に見える海岸沿いの黒丸が、オボック。上中央右手やや下の海に面している黒丸がジブチ市。そこから左に延びる赤色の線が、エチオピア街道とよばれる国道。下方に向かって延びる黒い線がエチオピアとを結ぶ鉄道。

 2年半前に初めてこの国を訪れた時は、5月下旬から6月中旬でしたが、日中は日陰でも47度C、夜も35度Cをはるかに超える超熱帯夜の連続で、世界で最も暑い国と言われるジブチでも、特に暑い時期でした。2度目の今回訪問は10月ですが、それでも日中は日本の真夏並みの猛暑で、朝方でも部屋の冷房をつけていなければ30度近い温度になります

 2年半前は「ジブチに行く」と言っても、「ジブチ?」と誰も関心を示しませんでした。それが、いまや殆どの日本人が「ジブチ」という国名を耳にするようになりました。それは、隣国のソマリア沖で頻発する海賊被害が原因です。

■ソマリア沖は、アジアと欧州を結ぶ最短ルートのスエズ運河を通過する船が、必ず通らなくてはならない海域です。もちろん、世界に名高い海運国である日本の船も、たくさん通行しています。そうした船が、海賊の襲撃に遭い辛うじて逃げ切ったというニュースを記憶している人も多いと思います。そこで日本政府は海賊対策として、今年の3月から、4か月交替で海上自衛隊の護衛艦2隻、航空自衛隊の対潜哨戒機2機、それにジブチ空港の基地防衛のための陸上自衛隊と総合チームを派遣しています。


ジブチ港に船体を休める護衛艦「はるさめ」と「あまぎり」。第3次派遣隊として、10月13日に海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」(4,650トン)と「はまぎり」(3,550トン)が横須賀を出発して現在ジブチに向かっている。ジブチの人に言わせると「日本は平和国家のはずなのに」という意見もあるのは事実。鳩山政権は、インド洋での燃料補給は継続中止の方針だが、海自による護衛活動は引き続き実施する方針。

 おかげで、2年半前は、ジブチに滞在する日本人の人数は僅か10数名で、その殆どが青年海外協力隊員でしたが、いまや、自衛隊三軍合わせて約600名がジブチに滞在しているのです。もっともこのうち400名前後は2隻の自衛艦に乗艦していて、陸に上がる時間はわずかです。

【ひらく会情報部・海外取材班・この項つづく】


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