■地殻変動が盛んなので火山や温泉もあり、地震も頻繁に起きますが、アフリカの東部を縦断する大地溝帯の起点にあたるため、日本のプレートとは異なり、地殻は引きはがす方向に移動しているため、あまり大きな地震は発生しません。
このように、地表は、すさまじい高温乾燥地帯ですが、全長314kmの海岸線には珊瑚礁もあり、青く透き通った海が広がっています。フランスの植民地だったため、公用語にフランス語が使用されているため、フランスからの観光客が殆どです。シュノーケリングで水中をのぞきながら泳ぐと、色とりどりの珊瑚や熱帯魚の宝庫であることがわかります。
↑ジブチ市からモーターボートで約1時間の沖合にあるムシャ諸島の浜辺。簡素なビーチパラソルがいくつかあるだけで、ゆったり過ごすにはうってつけ。折からフランス人家族が海水浴を楽しんでいた。↑
そのため、小規模の沿岸漁業が営まれていますが、漁師によると、常に豊漁とのことで、食べきれない魚は冷凍あるいは氷蔵されて、ジブチ港にある漁業協同組合の本部の冷凍庫兼販売所に運ばれ、そこで小売業者や個人にも販売され、首都住民の食卓をにぎわしています。近年はフランスをはじめ欧州でも健康志向で魚の消費が伸びており、切り身に加工された白身魚が、相当量、フランスに輸出されています。
とにかく、暑さは尋常ではなく、ジブチ人に季節をきくと、ホット・シーズンとベリィ・ホット・シーズンの2つしかないと冗談を言います。ベリィ・ホット・シーズンでは、日陰でも日中は47度Cに達し、車のフロント部分に卵を割ってかけると、目玉焼きができるくらいです。
最近は、トラックにも冷房が付くようになりましたが、以前は、標高が高く涼しいエチオピアからジブチに降りてきたエチオピア人のトラック運転手が、暑さのため、年間何人も心臓発作で亡くなっていたといい、5月から8月までは、10時半~16時まで運転禁止令が出るなど、想像を絶する暑さです。
↑もうすぐ11月というのに、車のダッシュボードの温度計は、昼下がりに36度Cを指している。しかし体感温度的にはもっと暑く感じる。↑
従って、官庁は6:20から13:00まで、午後は月水土が16:00から18:00までですが、5月から8月までは午前中だけの勤務となります。また、イスラム教のため、金曜日が休みです。
銀行は7:45から12:00まで。商店は8:00から12:30、午後は16:30から19:30で、金曜日は殆どの商店が休業します。通貨は、1米ドル=175.45ジブチフランの固定レート制ですが、実際には市中では、100ドル札の両替だと175ジブチフラン、それ以外の小額紙幣だと170ジブチフランとなるところが多いようです。
【ひらく会情報部・海外取材班・この項つづく】