■甚大な被害を出したアカハラ事件の総括・解決が一切なされないまま令和時代の開幕を迎えようとしている群馬高専ですが、当会に寄せられた情報によりますと、アカハラ事件の主犯である電子情報工学科の雑賀洋平教授が、今年四月より静岡県の沼津高専に高専間人事交流で異動しているということのようです。
↑雑賀氏がその場しのぎに身を置いた沼津高専。Googleより。富士山の麓にあっては群馬県に引けをとらない豊かな自然に囲まれ、学生が勉学に励む環境としては申し分ないのだが……。↑
■情報によれば、身を置く場所が変わったとはいえあくまで一時的なものであり、アカハラのほとぼりが冷めればまた戻ってくる心積もりのようです。当会としては、「なぜ沼津なのか?」、「どの程度の期間いるのか?」、「沼津で何をするのか?」、とりあえず情報を得たいと考えました。何より、静岡県まで群馬の汚点の尻拭いに参加させるとは、群馬県民として赤面モノの恥というほかありません。
まず、沼津高専のシラバス(https://syllabus.kosen-k.go.jp/Pages/PublicDepartments?school_id=22)を調べてみると、興味深いことがわかりました。本科(1年生~5年生)の方にはどの学科にも一切担当科目がなく、専攻科(環境エネルギー工学コース・新機能材料工学コース・医療福祉機器開発工学コース)の「画像処理工学」(専攻科2年前期選択科目)にしかその名前が見られません。
もちろん、アカハラの根絶を願う当会としては、アカハラの拡散防止という観点から雑賀氏に講座など一切受け持たせない方が好ましいと考えているのはいうまでもありません。しかしそれを抜きにした視点から見れば、群馬からはるばる招聘しておきながら、あってもなくてもいいような講義ひとつを4か月程度のみ担当させているだけという、極めて不自然なことになっているのがわかります。
まして年度後期に至ってはいったい何をさせるのかも不明という状況です。一方で研究環境は群馬に置いてきているはずですから、雑賀教授が果たしてどのような職務を全うするのか、想像もつきません。教授としての高い給料だけ貰って働きもしない「高専内ニート」などされては納税者としてたまったものではないのですが、沼津高専はいったい何を考えているのでしょうか。
■そうした事前調査のうえ、当会では情報収集のため4月11日の午前9時46分に沼津高専の人事係に電話し、同係の千田氏に聞き取りを行いました。やり取りは以下の通りです。
【当会】貴校に4月から着任した雑賀洋平氏についてだが、高専間人事交流で任期付きで来ているという認識でいいのか? その期間は何年か?
【人事係千田氏】その認識のとおりです。期間は1年間です。
【当会】雑賀洋平氏については、貴校のどの学科(あるいは専攻科)の所属ということになっているのか?HPには一切情報を載せていないようだが。加えて、研究室といったものは与えられているのか?
【人事係千田氏】特定の学科には所属しません。これは学校長と専攻科長(専攻科のトップ)とがそのように相談して決めた経緯があります。HPに不掲載の件は、自分としてはなぜなのか理由については聞かされていないので承知していません。研究室というか、ほかの教員と同じく教員室が1部屋与えられております。
【当会】シラバスを確認したところ、専攻科の「画像処理工学」しか担当していないようだが、わざわざ招聘したにしては担当科目が少なすぎないか?しかも、当該科目のシラバスの詳細が掲載されていないのだが(注:現在は閲覧可)、閲覧できないのか?
【人事係千田氏】シラバスについては学生課の所管なので、そちらにこの電話を回します。
【当会】わざわざ群馬高専から招へいしたのに、画像処理工学(2単位)しか担当させないのはもったいないのではないか?
【学生課小沢氏】上が決めたことなので、自分としてはコメントする立場にありません。当該科目のシラバスが閲覧できないというのは、ちょっと調べてみます。……(30秒後に)一部修正がかけられていたことから、非公開としていました。今、公開処理中なので、まもなく閲覧できるようになります。もし、まだ閲覧できていないようでしたら、連絡をください。
■上記のとおり、学校長と専攻科長が直々に特定学科への所属はさせないと決めていることや、あからさまに必要最小限の閑職しか割り当てていないところを見ると、明らかに沼津高専から腫れ物扱いされていることがわかります。とすると次の疑問は、そんな問題児をなぜ沼津高専は受け入れたのかということになります。
想定される可能性のひとつは、雑賀氏の受け入れ先を探すうえで、沼津高専の校長が高専機構に対するポイント稼ぎのため進んで手を挙げたという場合です。もうひとつの可能性は、沼津高専に拒否権のない形で、雑賀氏を押し付けられたという場合です。いずれにしてもろくなものではありません。「高専間人事交流」のシステムについても、ある程度調べを入れる必要があるようです。
また、そもそもこの1年間の逃避行の真意はいったい何なのかもいまいち定かではありません。「アカハラ事件のほとぼりを冷ますため」という解釈をする関係者もいるようですが、たった1年ではそこまで効果はなさそうにも見えます。まして、いつかは群馬に舞い戻らねばいけないのですから、その点でも問題を先送りにしているだけの悪手に見受けられます。
■当会として率直に感じるのは、雑賀氏はさっさと自らの罪を認めて、潔く関係者に謝罪し、潔く処分を受けて、「みそぎ」を済ませるしか救われる方法はないであろうということです。
2017年の前期にも、一時的に休職して現実から逃げていたようですが、それでいったい何が解決したというのでしょう。今回の沼津高専への逃避行にしても、ただ静岡県にまで自らの恥を撒き散らすだけに終わるでしょう。最初から腫れ物扱いを受けて静岡の地で給料泥棒をするという惨めな生活を送って一片でも救われるのでしょうか。こうまでして何も問題が解決しないのですから、雑賀氏の選択はもっとも愚かなものと断ずるほかありません。
当会としても、「許すまじアカハラ拡散」・「許すまじ税金無駄遣い」というオンブズマンとしてのスローガンのもと、両面の視点から「逃げ場なし」の執拗な追及を旨として、新たな局面に入った本問題を徹底的に追いたいと考えています。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
↑雑賀氏がその場しのぎに身を置いた沼津高専。Googleより。富士山の麓にあっては群馬県に引けをとらない豊かな自然に囲まれ、学生が勉学に励む環境としては申し分ないのだが……。↑
■情報によれば、身を置く場所が変わったとはいえあくまで一時的なものであり、アカハラのほとぼりが冷めればまた戻ってくる心積もりのようです。当会としては、「なぜ沼津なのか?」、「どの程度の期間いるのか?」、「沼津で何をするのか?」、とりあえず情報を得たいと考えました。何より、静岡県まで群馬の汚点の尻拭いに参加させるとは、群馬県民として赤面モノの恥というほかありません。
まず、沼津高専のシラバス(https://syllabus.kosen-k.go.jp/Pages/PublicDepartments?school_id=22)を調べてみると、興味深いことがわかりました。本科(1年生~5年生)の方にはどの学科にも一切担当科目がなく、専攻科(環境エネルギー工学コース・新機能材料工学コース・医療福祉機器開発工学コース)の「画像処理工学」(専攻科2年前期選択科目)にしかその名前が見られません。
もちろん、アカハラの根絶を願う当会としては、アカハラの拡散防止という観点から雑賀氏に講座など一切受け持たせない方が好ましいと考えているのはいうまでもありません。しかしそれを抜きにした視点から見れば、群馬からはるばる招聘しておきながら、あってもなくてもいいような講義ひとつを4か月程度のみ担当させているだけという、極めて不自然なことになっているのがわかります。
まして年度後期に至ってはいったい何をさせるのかも不明という状況です。一方で研究環境は群馬に置いてきているはずですから、雑賀教授が果たしてどのような職務を全うするのか、想像もつきません。教授としての高い給料だけ貰って働きもしない「高専内ニート」などされては納税者としてたまったものではないのですが、沼津高専はいったい何を考えているのでしょうか。
■そうした事前調査のうえ、当会では情報収集のため4月11日の午前9時46分に沼津高専の人事係に電話し、同係の千田氏に聞き取りを行いました。やり取りは以下の通りです。
【当会】貴校に4月から着任した雑賀洋平氏についてだが、高専間人事交流で任期付きで来ているという認識でいいのか? その期間は何年か?
【人事係千田氏】その認識のとおりです。期間は1年間です。
【当会】雑賀洋平氏については、貴校のどの学科(あるいは専攻科)の所属ということになっているのか?HPには一切情報を載せていないようだが。加えて、研究室といったものは与えられているのか?
【人事係千田氏】特定の学科には所属しません。これは学校長と専攻科長(専攻科のトップ)とがそのように相談して決めた経緯があります。HPに不掲載の件は、自分としてはなぜなのか理由については聞かされていないので承知していません。研究室というか、ほかの教員と同じく教員室が1部屋与えられております。
【当会】シラバスを確認したところ、専攻科の「画像処理工学」しか担当していないようだが、わざわざ招聘したにしては担当科目が少なすぎないか?しかも、当該科目のシラバスの詳細が掲載されていないのだが(注:現在は閲覧可)、閲覧できないのか?
【人事係千田氏】シラバスについては学生課の所管なので、そちらにこの電話を回します。
【当会】わざわざ群馬高専から招へいしたのに、画像処理工学(2単位)しか担当させないのはもったいないのではないか?
【学生課小沢氏】上が決めたことなので、自分としてはコメントする立場にありません。当該科目のシラバスが閲覧できないというのは、ちょっと調べてみます。……(30秒後に)一部修正がかけられていたことから、非公開としていました。今、公開処理中なので、まもなく閲覧できるようになります。もし、まだ閲覧できていないようでしたら、連絡をください。
■上記のとおり、学校長と専攻科長が直々に特定学科への所属はさせないと決めていることや、あからさまに必要最小限の閑職しか割り当てていないところを見ると、明らかに沼津高専から腫れ物扱いされていることがわかります。とすると次の疑問は、そんな問題児をなぜ沼津高専は受け入れたのかということになります。
想定される可能性のひとつは、雑賀氏の受け入れ先を探すうえで、沼津高専の校長が高専機構に対するポイント稼ぎのため進んで手を挙げたという場合です。もうひとつの可能性は、沼津高専に拒否権のない形で、雑賀氏を押し付けられたという場合です。いずれにしてもろくなものではありません。「高専間人事交流」のシステムについても、ある程度調べを入れる必要があるようです。
また、そもそもこの1年間の逃避行の真意はいったい何なのかもいまいち定かではありません。「アカハラ事件のほとぼりを冷ますため」という解釈をする関係者もいるようですが、たった1年ではそこまで効果はなさそうにも見えます。まして、いつかは群馬に舞い戻らねばいけないのですから、その点でも問題を先送りにしているだけの悪手に見受けられます。
■当会として率直に感じるのは、雑賀氏はさっさと自らの罪を認めて、潔く関係者に謝罪し、潔く処分を受けて、「みそぎ」を済ませるしか救われる方法はないであろうということです。
2017年の前期にも、一時的に休職して現実から逃げていたようですが、それでいったい何が解決したというのでしょう。今回の沼津高専への逃避行にしても、ただ静岡県にまで自らの恥を撒き散らすだけに終わるでしょう。最初から腫れ物扱いを受けて静岡の地で給料泥棒をするという惨めな生活を送って一片でも救われるのでしょうか。こうまでして何も問題が解決しないのですから、雑賀氏の選択はもっとも愚かなものと断ずるほかありません。
当会としても、「許すまじアカハラ拡散」・「許すまじ税金無駄遣い」というオンブズマンとしてのスローガンのもと、両面の視点から「逃げ場なし」の執拗な追及を旨として、新たな局面に入った本問題を徹底的に追いたいと考えています。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】