■群馬高専の学校運営に関する情報を取りまとめた報告書である群馬高専「校報」は、年1回(2016年度以前は年2回)発行されており、その中には教職員の異動や退職等に関する人事情報を取りまとめたセクションがあり、群馬高専のホームページ上でも2016年夏までは公開されていました。
ところが2016年10月以降、全面非公開とされてしまい、さらに西尾前校長退任直前の2017年3月に当会が群馬高専を訪問して文書の閲覧を求めたところ、「校報」は訪問して直接閲覧することさえ不可能になってしまっていることが明らかとなりました。
こうした状況がそれ以降、西尾前校長から山崎現校長に交替してからも継続していることに失望した当会は、非公開処分に正当な理由が無い事を公的に証明するため、2017年8月14日に高専機構に対して情報公開請求書を提出したところ、9月20日付で通知されてきた回答は、「校報127号の人事情報(2015年度)は開示するものの、129号の人事情報(2016年度)は全面不開示とする」というものでした。
そのため当会では、10月11日に高専機構に対して審査請求書を提出しました。
そして、11月21日付で総務省情報公開・個人情報保護審査会事務局から、諮問庁の高専機構(実質は群馬高専)が提出した理由説明書とともに、意見書又は資料提出の通知が当会事務局に届きました。
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↑総務省情報公開・個人情報保護審査会から届いた理由説明書と意見書提出通知が同封された簡易書留の封筒。↑
これまでのこの件に関する経緯は当会の次のブログ記事をご覧ください。
○2017年8月14日:アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専・・・西尾前校長の選任過程等を機構と文科大臣宛に情報開示請求↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2383.html
○2017年10月10日:アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専…機構が開示した不開示処分決定書の原案から分かる本音↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2434.html
○2017年10月11日:アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専…「校報」人事情報不開示への審査請求と山崎校長の思惑↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2435.html#readmore
*****総務省審査会からの通知*****PDF ⇒ 20171121r.pdf
情個審第3583号
平成29年11月21日
小 川 賢 様
情報公開・個人情報保護審査会
理由説明書の写しの送付及び意見書又は資料の提出について(通知)
下記1の諮問事件について、別添のとおり、答申境に諮問庁から提出された理由説明書の写しを送付します。
また、あなたは、下記1の諮問事件について、情報公開・個人情報保護審査会設置法第11条の規定に基づき、当審査会に対し、意見書又は資料を提出することができますが、当審査会において、下記2のとおり提出期限を定めたので、通知します。
記
1 諮問事件
諮問番号:平成29年(独情)諮問第71号
事件名 :特定学校「校報」の一部開示決定に関する件
2 意見書又は資料の提出期限等
① 提出期限
平成29年12月12日(火)
② 提出方法
任意の様式により作成した書面を、持参するか、郵送又はファクシミリで情報公開・個人情報保護審査会事務局に提出してください。
また、提出された意見書又は資料は、情報公開・個人情報保護審査会設置法第13条第1項の規定による送付をし、又は同条第2項の規定による閲覧をさせることがあり得ますので、その適否についてのあなたのお考えを、別紙「提出する意見書又は資料の取扱いについて」に記入し、意見書又は資料に添付してください。
ない、別紙において、諮問庁に対し、送付をし、又は閲覧をさせることにつき「差支えがない」旨の回答のあった意見書又は資料については、調査審議の効率化、争点の明確化等の観点から、特段の事情のない限り、諮問庁に対し、その写しを送付することとしますので、御了承願います。
総務省 情報公開・個人情報保護審査会事務局
〒100-0014
東京都千代田区永田町1-11-39
永田町合同庁舎4階
電 話03-5501-1760
ファクシミリ03-3502-7350
*****提出する意見書又は資料の取扱いについて*****PDF ⇒ 20171121r.pdf
平成29年(独情)諮問第71号
提出する意見書又は資料の取扱いについて
情報公開・個人情報保護審査会 御中
平成 年 月 日
(氏名)
この度情報公開・個人情報保護審査会に提出する意見書又は資料を、諮問庁に対し、譲歩航海・個人情報保護審査会設置法第13条第1項の規定による送付をし、又は同条第2項の規定による閲覧をさせることは、
□ 差支えがない。
□ 適当ではない。
(適当ではない理由(記載は任意です。))
(注)諮問庁に対して送付をし、又は閲覧をさせることを許可する場合には「□差支えがない。」の□に、許可しない場合には「□適当ではない。」の□に「 」等の印を付けてください。
*****理由説明書*****PDF ⇒ 20171121r.pdf
<P1>
平成29年(独情)諮問第71号
理 由 説 明 書
1 開示請求のあった法人文書の名称
(1)群馬高専「校報」台127、129号及び131号のうち、教職員の異動者・退職者の氏名・事由等を記した人事関係欄。特に公的性質の高い常勤教員に関する情報。
2 開示決定についての考え方とその理由
開示決定した文章は、個人に関する情報であって、当該情報に含まれる、氏名、その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの又は、他の情報と照合することにより、特定の個人を識別することができるものであり、かつ、人事管理に関する情報であって、人事管理に関する事務が公正かつ円滑に行なわれることを目的に、学校内部で活用することとして作成されたものである。したがって、法令等の規定により又は慣行として公にされ、又は公にすることが予定されている情報とは認められない。
なお、群馬工業高等専門学校広報は、発行形態の変更(電子化)を行って以降の発行分である第125号からは、群馬工業高等専門学校ホームページにて公表している。平成28年9月までは、第125号から第127号までに掲載していた人事関係情報も公表していたが、本情報は、人事管理上作成している異動情報であり、慣行として公にされ、又は公にすることが予定されている情報ではないことから、平成28年10月からは本情報に関する取り扱いを見直し、人事関係情報は、教職員のみの限られた者が閲覧できる情報とした。
今回、審査請求の対象となっている群馬工業高等専門学校広報第129号については、取り扱い見直し後に発行したものであり、人事関係情報は、冒頭に記したとおり、慣行として公にされ、又は公にすることが予定されている情報とは認められない。
また、審査請求人の審査理由にある「群馬高専の刊行物「学校だより」」や「群馬高専のHP上においても公表されている」情報は、異動者からの挨拶や研究に関して産学官連携推進のためなど、個人情報の使用目的を明示した上で本人に承諾を得て公表している個人情報である。
校報に掲載している人事関係情報は、人事管理上作成している異動情報であり、学校運営上の必要から作成しているものであるため、「既に掲載されている情報と照合することにより、特定の個人を識別することができる。」ことが問題となり、開示することによって公正かつ円滑な人事の確保に支障を及ぼすおそ
<P2>
れがある。
あわせて、群馬工業高等専門学校ホームページ上に掲載されている情報は、産学連携等に記すための教育研究情報として掲載しているものであり、異動情報として掲載しているわけではないので、これをもって、「すでに慣行として公にされているか、あるいは公にすることが予定されている。」とは言えない。
さらに、各事務室入口に掲示している職員配置図は、学生・教職員に適切な情報提供に資するため、現在の配置を示した案内図であり、これをもって、「既に公衆の知り得る状態に置かれれているとみることができ、配置転換等についてもこれらの推移を見比べれば容易に把握可能」とは言えない。
以上のことから、審査請求者が開示を求める情報は不開示が妥当と判断した。
**********
■今回の審査請求の諮問庁である群馬高専の理由説明書をご覧いただくとお分かりのとおり、彼らは「教員の氏名等はすでに公開している情報だが、問題なのは、人事情報で教員の氏名等を識別できることだ」という支離滅裂・奇妙奇天烈・摩訶不思議な主張をしてきました。
「オンブズマンが指摘する公開済情報は、本人の許諾を得て、群馬高専が情報発信用に供するためのものであり、一方で校報人事情報は、校内の人事管理の為のものであるから公開できない」などと居直っていますが、問題になるのは個人に関わる情報が他でも(偶発的な例を除いて)全く明かされていないかどうかであり、使用目的は一切関係ありません。
そもそも「人事管理(組織運営)の為の情報は外部には見せられない」などという極めて眉唾物の話を、一体全体どこの世界の誰が決めたのか、直接当事者に面談して一万回問い詰めたいくらいです。
今回、実質の諮問庁は群馬高専ですから、当然、この理由説明書を機構経由で審査機関の総務省情報公開・個人情報保護審査会に提出するに際しては、トップの承認を経たと考えられます。となると、山崎現校長は、とうとう勝手に話まで創作し始めたことになり、エンジニアより“創作”作家の方が向いているのではないでしょうか。
この理由説明書は、ハッキリ言って、マトモな人間が書いた文章とは到底思えません。その文書を群馬高専の総意として発行することを認めたわけですから、山崎現校長もマトモではありません。あまりの酷さに、詭弁と脅迫を駆使して難局を乗り切った西尾前校長の方がまだ官僚の矜持を見せて「見た目はそれらしい」文章を書いてきたと思えるほどです。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
ところが2016年10月以降、全面非公開とされてしまい、さらに西尾前校長退任直前の2017年3月に当会が群馬高専を訪問して文書の閲覧を求めたところ、「校報」は訪問して直接閲覧することさえ不可能になってしまっていることが明らかとなりました。
こうした状況がそれ以降、西尾前校長から山崎現校長に交替してからも継続していることに失望した当会は、非公開処分に正当な理由が無い事を公的に証明するため、2017年8月14日に高専機構に対して情報公開請求書を提出したところ、9月20日付で通知されてきた回答は、「校報127号の人事情報(2015年度)は開示するものの、129号の人事情報(2016年度)は全面不開示とする」というものでした。
そのため当会では、10月11日に高専機構に対して審査請求書を提出しました。
そして、11月21日付で総務省情報公開・個人情報保護審査会事務局から、諮問庁の高専機構(実質は群馬高専)が提出した理由説明書とともに、意見書又は資料提出の通知が当会事務局に届きました。
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↑総務省情報公開・個人情報保護審査会から届いた理由説明書と意見書提出通知が同封された簡易書留の封筒。↑
これまでのこの件に関する経緯は当会の次のブログ記事をご覧ください。
○2017年8月14日:アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専・・・西尾前校長の選任過程等を機構と文科大臣宛に情報開示請求↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2383.html
○2017年10月10日:アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専…機構が開示した不開示処分決定書の原案から分かる本音↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2434.html
○2017年10月11日:アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専…「校報」人事情報不開示への審査請求と山崎校長の思惑↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2435.html#readmore
*****総務省審査会からの通知*****PDF ⇒ 20171121r.pdf
情個審第3583号
平成29年11月21日
小 川 賢 様
情報公開・個人情報保護審査会
理由説明書の写しの送付及び意見書又は資料の提出について(通知)
下記1の諮問事件について、別添のとおり、答申境に諮問庁から提出された理由説明書の写しを送付します。
また、あなたは、下記1の諮問事件について、情報公開・個人情報保護審査会設置法第11条の規定に基づき、当審査会に対し、意見書又は資料を提出することができますが、当審査会において、下記2のとおり提出期限を定めたので、通知します。
記
1 諮問事件
諮問番号:平成29年(独情)諮問第71号
事件名 :特定学校「校報」の一部開示決定に関する件
2 意見書又は資料の提出期限等
① 提出期限
平成29年12月12日(火)
② 提出方法
任意の様式により作成した書面を、持参するか、郵送又はファクシミリで情報公開・個人情報保護審査会事務局に提出してください。
また、提出された意見書又は資料は、情報公開・個人情報保護審査会設置法第13条第1項の規定による送付をし、又は同条第2項の規定による閲覧をさせることがあり得ますので、その適否についてのあなたのお考えを、別紙「提出する意見書又は資料の取扱いについて」に記入し、意見書又は資料に添付してください。
ない、別紙において、諮問庁に対し、送付をし、又は閲覧をさせることにつき「差支えがない」旨の回答のあった意見書又は資料については、調査審議の効率化、争点の明確化等の観点から、特段の事情のない限り、諮問庁に対し、その写しを送付することとしますので、御了承願います。
総務省 情報公開・個人情報保護審査会事務局
〒100-0014
東京都千代田区永田町1-11-39
永田町合同庁舎4階
電 話03-5501-1760
ファクシミリ03-3502-7350
*****提出する意見書又は資料の取扱いについて*****PDF ⇒ 20171121r.pdf
平成29年(独情)諮問第71号
提出する意見書又は資料の取扱いについて
情報公開・個人情報保護審査会 御中
平成 年 月 日
(氏名)
この度情報公開・個人情報保護審査会に提出する意見書又は資料を、諮問庁に対し、譲歩航海・個人情報保護審査会設置法第13条第1項の規定による送付をし、又は同条第2項の規定による閲覧をさせることは、
□ 差支えがない。
□ 適当ではない。
(適当ではない理由(記載は任意です。))
(注)諮問庁に対して送付をし、又は閲覧をさせることを許可する場合には「□差支えがない。」の□に、許可しない場合には「□適当ではない。」の□に「 」等の印を付けてください。
*****理由説明書*****PDF ⇒ 20171121r.pdf
<P1>
平成29年(独情)諮問第71号
理 由 説 明 書
1 開示請求のあった法人文書の名称
(1)群馬高専「校報」台127、129号及び131号のうち、教職員の異動者・退職者の氏名・事由等を記した人事関係欄。特に公的性質の高い常勤教員に関する情報。
2 開示決定についての考え方とその理由
開示決定した文章は、個人に関する情報であって、当該情報に含まれる、氏名、その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの又は、他の情報と照合することにより、特定の個人を識別することができるものであり、かつ、人事管理に関する情報であって、人事管理に関する事務が公正かつ円滑に行なわれることを目的に、学校内部で活用することとして作成されたものである。したがって、法令等の規定により又は慣行として公にされ、又は公にすることが予定されている情報とは認められない。
なお、群馬工業高等専門学校広報は、発行形態の変更(電子化)を行って以降の発行分である第125号からは、群馬工業高等専門学校ホームページにて公表している。平成28年9月までは、第125号から第127号までに掲載していた人事関係情報も公表していたが、本情報は、人事管理上作成している異動情報であり、慣行として公にされ、又は公にすることが予定されている情報ではないことから、平成28年10月からは本情報に関する取り扱いを見直し、人事関係情報は、教職員のみの限られた者が閲覧できる情報とした。
今回、審査請求の対象となっている群馬工業高等専門学校広報第129号については、取り扱い見直し後に発行したものであり、人事関係情報は、冒頭に記したとおり、慣行として公にされ、又は公にすることが予定されている情報とは認められない。
また、審査請求人の審査理由にある「群馬高専の刊行物「学校だより」」や「群馬高専のHP上においても公表されている」情報は、異動者からの挨拶や研究に関して産学官連携推進のためなど、個人情報の使用目的を明示した上で本人に承諾を得て公表している個人情報である。
校報に掲載している人事関係情報は、人事管理上作成している異動情報であり、学校運営上の必要から作成しているものであるため、「既に掲載されている情報と照合することにより、特定の個人を識別することができる。」ことが問題となり、開示することによって公正かつ円滑な人事の確保に支障を及ぼすおそ
<P2>
れがある。
あわせて、群馬工業高等専門学校ホームページ上に掲載されている情報は、産学連携等に記すための教育研究情報として掲載しているものであり、異動情報として掲載しているわけではないので、これをもって、「すでに慣行として公にされているか、あるいは公にすることが予定されている。」とは言えない。
さらに、各事務室入口に掲示している職員配置図は、学生・教職員に適切な情報提供に資するため、現在の配置を示した案内図であり、これをもって、「既に公衆の知り得る状態に置かれれているとみることができ、配置転換等についてもこれらの推移を見比べれば容易に把握可能」とは言えない。
以上のことから、審査請求者が開示を求める情報は不開示が妥当と判断した。
**********
■今回の審査請求の諮問庁である群馬高専の理由説明書をご覧いただくとお分かりのとおり、彼らは「教員の氏名等はすでに公開している情報だが、問題なのは、人事情報で教員の氏名等を識別できることだ」という支離滅裂・奇妙奇天烈・摩訶不思議な主張をしてきました。
「オンブズマンが指摘する公開済情報は、本人の許諾を得て、群馬高専が情報発信用に供するためのものであり、一方で校報人事情報は、校内の人事管理の為のものであるから公開できない」などと居直っていますが、問題になるのは個人に関わる情報が他でも(偶発的な例を除いて)全く明かされていないかどうかであり、使用目的は一切関係ありません。
そもそも「人事管理(組織運営)の為の情報は外部には見せられない」などという極めて眉唾物の話を、一体全体どこの世界の誰が決めたのか、直接当事者に面談して一万回問い詰めたいくらいです。
今回、実質の諮問庁は群馬高専ですから、当然、この理由説明書を機構経由で審査機関の総務省情報公開・個人情報保護審査会に提出するに際しては、トップの承認を経たと考えられます。となると、山崎現校長は、とうとう勝手に話まで創作し始めたことになり、エンジニアより“創作”作家の方が向いているのではないでしょうか。
この理由説明書は、ハッキリ言って、マトモな人間が書いた文章とは到底思えません。その文書を群馬高専の総意として発行することを認めたわけですから、山崎現校長もマトモではありません。あまりの酷さに、詭弁と脅迫を駆使して難局を乗り切った西尾前校長の方がまだ官僚の矜持を見せて「見た目はそれらしい」文章を書いてきたと思えるほどです。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】