治療
COPDは不可逆的な気道の破壊が生じているため、治癒しない。禁煙や、薬物療法・酸素療法による症状緩和を行う。また、食欲減退を起こしている場合は、早急に栄養補給が必要である。
禁煙
COPDの最大危険因子である喫煙をやめることで、COPDの進行を遅らせ、生命予後を改善する。
薬物療法
気管支拡張剤、去痰剤、鎮咳剤を使用することがある。
リハビリテーション
行動療法等による呼吸訓練や体力維持や改善
在宅酸素療法
間欠性陽圧呼吸器の使用
手術治療
肺容量減少手術 (lung volume reduction surgery; LVRS)
生体肺移植
予後
上述の事柄からも分かると思うが、完治させるのは現状では極めて難しい為、出来うる限り進行を遅らせられるかが主目的となる。また、食欲減退による栄養不足をいかに補うかも重要なファクターの一つであると考えられ、経口栄養法や胃瘻の手術が必要になる場合もある。また、機械を使えば呼吸は楽にはなるが、使い続けると呼吸能力が低下する恐れがある為、時々は自然呼吸に切り替えた方が良いと思われる。