日々

穏やかな日々を

Dセリン

2011年04月08日 01時32分37秒 | 
運動や楽器の技能習得、特別なアミノ酸が働き
2011年4月6日 提供:読売新聞

 スポーツや楽器演奏などの技能を習得するのに、「Dセリン」という特別なアミノ酸が重要な働きをしていることを慶応大学の柚崎通介(ゆざきみちすけ)教授(生理学)らが明らかにした。

 Dセリンは、幼若期のマウスの小脳に豊富にあるが、成長するとほとんどなくなってしまう。
Dセリンを上手に活用することで、大人でも効率的に技能の習得ができるようになるかもしれない。
科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」に4日発表した。

 練習の繰り返しで上達する技能は、小脳の神経細胞同士をつなぐシナプスで、情報伝達を担うたんぱく質の数が増減することで、記憶されると考えられている。

 柚崎教授らは、通常のアミノ酸とは構造の異なるDセリンが、技能習得が容易な幼若期にだけ小脳に大量に存在するのに注目。マウスの実験で神経細胞を刺激すると、Dセリンが放出され、小脳のシナプスの情報伝達を担うたんぱく質が減ることを発見した。
Dセリンが働かないようにしたマウスでは、技能習得が著しく低下することもわかった。

 柚崎教授は「人でもマウスと同じようにDセリンが重要な役割を担うと考えられる。Dセリンの働きを制御することで、大人でも効率的に技能の習得ができる可能性がある」と話す。



今からピアノが弾きたいな~
なんてことも
現実にかなうかもしれない
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失明回復治療に光

2011年04月08日 01時20分06秒 | 仕事
今夜は、糖尿病と網膜症のお話を聞きに行きました。
失明の原因に糖尿病があり
何らかの原因は異なるにせよ
失明から回復出来ることを祈。



網膜組織 立体組織を作成、ES細胞で成功 失明回復治療に光 神戸の理研
2011年4月7日 提供:毎日新聞社

網膜組織:立体組織を作成、ES細胞で成功 失明回復治療に光--神戸の理研

 さまざまな種類の細胞になる能力をもつマウスの胚性幹細胞(ES細胞)を使い、立体的な構造となっている目の網膜組織を作ることに、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)が成功した。
これまで網膜を構成する個々の細胞組織は作れたが、それらが組み合わさった立体的(三次元的)組織が作成されたのは初めて。
まだ治療法のない「網膜色素変性症」など、目が見えなくなる病気の再生治療につながる成果として注目される。

 7日付の英科学誌「ネイチャー」に論文が掲載される。
笹井芳樹グループディレクターらは、マウスのES細胞を特殊な培養液で増やす際、約3000個の細胞を直径約1センチのくぼみの中で集める(凝集する)方法を開発。
網膜の元になるおわん形の「眼杯(がんぱい)」に似た組織(直径0・2ミリ)を作ることに成功した。
さらに培養を続けると、光を受け取る「視細胞」や、情報を伝達する「神経節細胞」など、数種の細胞が層状に規則正しく並ぶ網膜の立体構造が再現できた。
笹井さんは「凝集する操作によって、細胞がもともと持っている組織形成のプログラムをうまく引き出せた」と話す。

 理研では、高橋政代リーダーらによる別のチームが、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った網膜の一部「網膜色素上皮細胞」を、悪化すると失明する「加齢黄斑変性症」の目に移植して進行を遅らせる研究に取り組んでいる。
今後約2年で患者への臨床研究を始める予定だが、この病気などによる失明そのものを治すには、ひとつの種類の細胞移植だけでは無理で、12~15年は研究が必要と考えられてきた。
今回の成果を受け、高橋さんは「網膜の組織ができたことで、移植への難関が取り払われた。
臨床研究まで6~7年に近づいたのでは」と話している。

 ES細胞や、同様の能力を持つiPS細胞からこれまでに作成できた立体的組織は、笹井さんらによるヒトES細胞での大脳皮質や、他のグループによるマウスiPS細胞での腸などがある。【野田武】

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