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作業員の幹細胞保存

2011年04月16日 21時10分21秒 | 
作業員の幹細胞保存を 日本の医師が医学誌に
2011年4月15日 提供:共同通信社

 【ワシントン共同】英医学誌ランセット電子版は14日、福島第1原発で働く作業員が放射線を大量被ばくした場合に備え、本人の造血幹細胞をあらかじめ採取しておくべきだとする日本の医師らの意見記事を掲載した。

 記事は、虎の門病院(東京都港区)の谷口修一(たにぐち・しゅういち)血液内科部長に加え、癌(がん)研究会癌研究所、東京大医科学研究所などの5人の専門家の連名。

 血液を作る造血幹細胞は、放射線の大量被ばくの悪影響を受けやすい。だが、あらかじめ作業員から造血幹細胞を採取して保存しておけば治療に役立つ可能性があり、他人から移植を受けるよりも、拒絶反応がないため副作用は少ない。

 意見記事によると、こうした対策には欧州の学会が賛成しているが、反対意見もあり、日本の原子力安全委員会は「採取には肉体、精神的な負担がかかる上、国際的な意見の一致もない」として、必要はないとの判断を示しているという。

 投稿した医師らは、政府は問題の深刻さを認めようとしていないと指摘。意思決定は費用と便益のバランスではなく、作業員とその家族を守る観点から行われるべきだと指摘している。




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