温泉クンの旅日記

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続・養老牛温泉(1) 道東・中標津町

2020-07-26 | 温泉エッセイ
  <続・養老牛温泉(1) 道東・中標津町>

 酒飲みがいつでも“早くいっぺえ(一杯)”やりてえように、温泉好きも“一刻も早くひとっ風呂”浴びたい。わたしはそのどっちもだから始末に困る、のである。

 まったく北海道ってところは、どこも走りごたえがあるぜ・・・。
 中標津っていうだだっ広いとこを飛ぶようにはしっているのだが、まあとにかく、人っけがない。養老牛は摩周湖と根付半島の間に位置する温泉地である。

 

「オーイ、ウシ君! 『養老牛温泉』というところはまだ遠いかね?」
 答えるわけもないのは百も承知で、のんびり草を食んでいる乳牛たちに訊いてしまう。たっぷり食ったのか、なかには昼寝をきめこんでいる奴もいた。

 

 朧げに記憶のある広い通りの風景に出ると、思った通り、すぐに「湯宿だいいち」と書かれた宿の看板が目に飛び込んできた。

 

 大きな囲炉裏端で、ウェルカムドリンクを飲みながらのチェックインをそそくさとすませると、案内された部屋で電光石火に着替えをすませ、飛ぶように大浴場に急ぐ。

 

 木張りの浴室の奥にある、総ヒバ造りの内湯にはたしかに見覚えがあった。
 逸る気持ちをおさえて、まずは足先からたっぷり何杯も掛け湯をして、ゆるゆると湯船に身体を沈めていく。

(こんな立派な岩風呂あったっけか・・・)

 

 出てすぐの、露天の岩風呂は残念ながら記憶になかった。
 養老牛温泉の湯量は多く、源泉が八十度以上と高温のため掛け流しにしている。泉質はナトリウム・カルシウム―塩化物硫酸塩泉(含石膏食塩泉)である。
 ひとり限定の<丸太風呂>、こいつはたしかに覚えている。

 

 新たに造ったのだろう、丸太風呂のそばに、川を眺める休憩スペースがあった。

 

 樹齢数百年、カナダのスプルスを削りだしたという丸太風呂。

 

 他にも湯温が表示されている、陶器などの浴槽があった。

 

 

 標津川の支流モシ(リ)ベツ川の渓流を目の前に見ながら寝そべって入る、浅い露天風呂「せせらぎの湯」である。これは前に来た時にはなかったと思う。

 

 

 川沿いにある、女性風呂からも反対端から入れるようになっている<混浴大露天風呂>の岩風呂もすっかり綺麗になっている。

 

 前回に泊まったときには、夜遅くに誰もいないのを確かめてから、ささっと入っただけなので暗くて浴槽はよくわからなかった。

 運よく日帰り入浴客も他の宿泊客もひとりもいなかったので、サウナと水風呂を除いて全部の浴槽を、そして最後の締めに内湯にきわめてゆっくりと入ってしまった。
 やや、汗が噴き出してきたぞ。
 こりゃあ、早く水分補給したほうがよさそうだ。


   ― 続く ―


    →「養老牛温泉 道東・中標津町」の記事はこちら


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