<北アルプスの山岳リゾート(1)>
その実は大慌てだが、顔だけは平然さを装って、大浴場の男風呂に忍者走りで駆けこんだ。
(ふむ、先客は2名だけか・・・)
入口で素早く脱いだスリッパの確認するのもルーティンである。大浴場を覗くと先客達が揃って洗い場にいた。今こそ千載一遇のチャンスとばかり、着てきた部屋着のまま浴場に素早く乱入して手早く画像を収めた。ミッション、無事クリアだ!
そののち、ゆっくり脱衣籠に部屋着を脱ぎすて、まずは掛け湯を足先から念いりにして、内風呂からだ。
<安曇野でいちばん空に近い場所で絶景温泉を満喫>がホテルアンビエント安曇野の“売り”だ。
檜風呂を満たすアルカリ性単純温泉は、中房渓谷から引湯されたものである。サウナも備えられているが、ミストサウナを別にすれば普通のサウナは根っからの興味ゼロ。
左右に並ぶ洗い場も、けっこう広い。
そして、外のバルコニーにある露天風呂に向かう。
北アルプスの山並みと、葉を落してすっかり裸木となった樹木が、骨のように細い梢に白い雪を載せていた。さながら、仏教の八寒地獄のひとつ「あぶだ地獄」といった態である。
そんななかで、こちらは露天風呂のぬくぬくの「極楽」を愉しむ。
露天へ歩く途中、ツルっと足が滑り転倒しそうになった。きっと、積もった雪を誰かが温泉で融かしたのが、あっという間に凍ったのだろう。
ホテル棟は東西2棟あり、それぞれの棟に一カ所とエントランス横に喫煙所がある。部屋のある西館1階にある喫煙所で、一服してから部屋に戻った。
キッチンも備えられたツインの居心地のいい部屋である。
この部屋に入るのにちょっとしたトラブルがあった。一刻も早く着替えて温泉に、といった焦りもあったのだろう。
「ひょっとして、部屋番号が違うのではありませんか?」
部屋のドアの前でガチャガチャしばらく格闘しているのを、通りかかった女性客にやんわり注意され、カードキーが入っていた紙ケースを調べたら、まさにその通り“ひと桁”間違っていたのだった。
チェックインのときに渡されたカードキーの部屋番号を、勘違いして覚えてしまっていたのだ。このホテルのカードキーには部屋番号が表示されていないタイプのヤツであった。
「ありがとうございます。中に客がいて通報されたらエライことになっていました」
もしも、中に客がいて、お取り込み中のカップルであったならオオゴトだっただろう。いや、危ないアブナイ。(後に、夕刻になって着いた団体客の部屋とわかり安心した)
窓の外を見ると、雪路仕様の車でなければ絶対無理というつづら折れの坂道が見える。
雪のまったく無い安曇野駅で、ルーフに雪を載せた送迎マイクロバスに拾ってもらったときから雪は覚悟していた。
山道を昇ること約30分、ホテルアンビエント安曇野は標高1,000メートルのところに建つリゾートホテルなのだ。
安曇野に前にきたのは、たしか大王わさび農場だったかな・・・・・・。
― 続く ―
→「蝶々の・・・」の記事はこちら
→「山葵田を・・・」の記事はこちら
その実は大慌てだが、顔だけは平然さを装って、大浴場の男風呂に忍者走りで駆けこんだ。
(ふむ、先客は2名だけか・・・)
入口で素早く脱いだスリッパの確認するのもルーティンである。大浴場を覗くと先客達が揃って洗い場にいた。今こそ千載一遇のチャンスとばかり、着てきた部屋着のまま浴場に素早く乱入して手早く画像を収めた。ミッション、無事クリアだ!
そののち、ゆっくり脱衣籠に部屋着を脱ぎすて、まずは掛け湯を足先から念いりにして、内風呂からだ。
<安曇野でいちばん空に近い場所で絶景温泉を満喫>がホテルアンビエント安曇野の“売り”だ。
檜風呂を満たすアルカリ性単純温泉は、中房渓谷から引湯されたものである。サウナも備えられているが、ミストサウナを別にすれば普通のサウナは根っからの興味ゼロ。
左右に並ぶ洗い場も、けっこう広い。
そして、外のバルコニーにある露天風呂に向かう。
北アルプスの山並みと、葉を落してすっかり裸木となった樹木が、骨のように細い梢に白い雪を載せていた。さながら、仏教の八寒地獄のひとつ「あぶだ地獄」といった態である。
そんななかで、こちらは露天風呂のぬくぬくの「極楽」を愉しむ。
露天へ歩く途中、ツルっと足が滑り転倒しそうになった。きっと、積もった雪を誰かが温泉で融かしたのが、あっという間に凍ったのだろう。
ホテル棟は東西2棟あり、それぞれの棟に一カ所とエントランス横に喫煙所がある。部屋のある西館1階にある喫煙所で、一服してから部屋に戻った。
キッチンも備えられたツインの居心地のいい部屋である。
この部屋に入るのにちょっとしたトラブルがあった。一刻も早く着替えて温泉に、といった焦りもあったのだろう。
「ひょっとして、部屋番号が違うのではありませんか?」
部屋のドアの前でガチャガチャしばらく格闘しているのを、通りかかった女性客にやんわり注意され、カードキーが入っていた紙ケースを調べたら、まさにその通り“ひと桁”間違っていたのだった。
チェックインのときに渡されたカードキーの部屋番号を、勘違いして覚えてしまっていたのだ。このホテルのカードキーには部屋番号が表示されていないタイプのヤツであった。
「ありがとうございます。中に客がいて通報されたらエライことになっていました」
もしも、中に客がいて、お取り込み中のカップルであったならオオゴトだっただろう。いや、危ないアブナイ。(後に、夕刻になって着いた団体客の部屋とわかり安心した)
窓の外を見ると、雪路仕様の車でなければ絶対無理というつづら折れの坂道が見える。
雪のまったく無い安曇野駅で、ルーフに雪を載せた送迎マイクロバスに拾ってもらったときから雪は覚悟していた。
山道を昇ること約30分、ホテルアンビエント安曇野は標高1,000メートルのところに建つリゾートホテルなのだ。
安曇野に前にきたのは、たしか大王わさび農場だったかな・・・・・・。
― 続く ―
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