温泉クンの旅日記

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読んだ本 2015年3月

2015-04-01 | 雑読録
  <読んだ本 2015年3月>

 今年もいよいよ桜が咲いた。今週一杯は花見を楽しめそうである。



 桜のころは計ったような別れと出逢いの季節で、ジツに感無量だ。

 今月の仕事帰り、有楽町駅前の無印良品に文房具を買いにいったあと、懐かしい交通会館ビルで一杯やりたくなりました。
 一階の大阪コーナーで、イカ焼きでハイボールなんて考えていたのですが順番待ちなのでやめて、地下街へ。

 居酒屋の忙しくなるにはとりあえずまだ一時間ほど余裕があって、四人掛けに座り黒霧の水割りを注文。さて、つまみが問題だ。当然ながら魚介系が五割を占めているが、こちらはまだ鯛の食中毒のトラウマを引きずっている。本音を言えば刺身も喰いたい。

 考えに考えたあげく、刺身蒟蒻を注文した。(情けないがしょうがない)



 酢味噌より山葵醤油で食べる方が好みなので取り変えてもらう。
 追加はカニクリームコロッケを注文する。ただのコロッケは店によって当りハズレがあるが、カニコロは案外ハズレが少ないからだ。



 刺身蒟蒻は思った以上、カニコロは思った通り旨かった。
 来月くらいには魚介系のつまみに復帰したいと願っている。

 さて、3月に読んだ本ですが、先月に引き続き好調の7冊、累積で20冊です。

 1. ○名もなき道を (下)             高橋治    講談社文庫
 2.○エンジェルズ・フライト (上)        マイクル・コナリー 光文社
 3. ◎エンジェルズ・フライト (下)        マイクル・コナリー 光文社
 4. ○ポーカー・レッスン              ジェフリー・ディヴァー 文春文庫
 5. ○大統領の娘                  ジャック・ヒギンズ 角川文庫
 6. ○忠治狩り 夏目影二郎始末旅(十三)      佐伯泰英 光文社文庫
 7. ○嵐の眼                    ジャック・ヒギンズ 早川書房

「名もなき道を」の下巻。
「色不異空、空不異色、色即是空、空即是色」という般若心経のくだり、「色は空に異ならず、空は色に異ならず・・・」とくにそのあとの言葉などをよく聞いたり書で読んだりするが、色も空も何だかよくわからない。

  『では、お教えしましょう。色とは自分をとりまく一切のものです。それは存在するようにみえて
  実際は空なのです。町の人ごみを歩いていれば、多くの人間に出会います。しかし、知らない人がなん人いても、
  自分に意味のある存在にはならない。つまり、色は空で、空は色です。しかし、色が自分との因縁を持って
  結びついて来ると、様々なことが起こります』


 判り易く説明されても、いまいちわからない。

「エンジェルズ・フライト」のなかでは、主人公ボッシュは禁煙するために非常に努力している最中だ。

  『ガーウッドはポケットに手を伸ばし、煙草のパッケージを取り出した。一本抜いて、火をつけると、
  パッケージをボッシュに差しだした。
  「いえ、どうも、まだやめてますので」
  「わたしは喫煙者でいくと決め、それにしたがっている。ずいぶん昔にある男が、それは運命か宿命だと言った。
  喫煙者であるのか喫煙者でないのか、それを本人がどうすることもできないのだ、と。
  ある男がだれか知っているだろう」
  「ええ、おれです」
  ガーウッドはかすかに鼻を鳴らして、笑みを浮かべた。』


 わたしも喫煙者なのだが宿命なら受け入れるしかしょうがない。



 六百五十九ページの文庫本「ポーカー・レッスン」は長編小説かと思ったら短編集だった。
「ロカールの原理」という短編には、わたしの大好きなリンカーン・ライムも登場する。

  『科学捜査の世界には“ロカールの交換原理”という有名な原則がある。科学捜査の父と呼ばれる研究者の一人、
  フランスのエドモンド・ロカールが提唱したもので、犯人と犯行現場、または犯人と被害者のあいだで
  かならず微細証拠(ロカールは“塵”と表現した)が交換されるとしている。』


 この原理はリンカーン・ライムシリーズのバックボーンでもある。

 元IRAの闘士ショーン・ディロンが主人公の「大統領の娘」、「嵐の眼」の二冊。
 この痛快な味わいはどこか「鬼平犯科帳」をわたしに思わせる。


  →「読んだ本 2015年2月」の記事はこちら

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