温泉クンの旅日記

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読んだ本 2008年8月

2008-09-03 | 雑読録
  <読んだ本 2008年8月>

 数日秋めいていたが、ここのところまた暑さがぶりかえしている。
 気温の急激な下降のときに膝の痛みが出て気になっていたが、夏が戻って直った
ようでひと安心である。東海道ウォークの再開も今月はできるかもしれない。

 さて、読んだ本の話ですが、今月は7冊、2008年の累計で51冊。

 1.△長野殺人事件         内田康夫 光文社
 2.○真夜中のマーチ        奥田英朗 集英社          
 3.○おとこ坂 おんな坂  阿刀田 高 毎日新聞社
 4.○ドリームガール        ロバート・B・パーカー 早川書房
 5.○駐在刑事      笹本綾平 講談社
 6.○不正侵入   笹本綾平 光文社
 7.△朝倉恭介 Cの福音・完結編   楡周平 宝島社文庫




「ドリームガール」は、ひさしぶりの探偵スペンサーシリーズだ。相棒のホークと
恋人のスーザン。
 ハードボイルドである。

 ふたりで長時間の張り込みをしていて、腹もへり喉もかわくのだが、その会話が
いちいちハードボイルドなのだ。

『・・・十時になった。私は腹が減り、飲みたくてたまらなくなった。餓死する
には数日かかることがわかっていたので、まだ命の心配をするには至らなかった。
「飢えもあるところまで行くと、もう腹が空かないそうだな」私が言った。
「そんなに腹を空かせたことがない」ホークが言った。
 
 雨は相変わらず降りしきっていた。私たちと根比べをしているようだった。
 十一時五分に私が言った。「適度なアルコール飲料の摂取は高比重リボ蛋白の
数値にいい影響を及ぼすのを知ってたか?」
「高比重リボ蛋白」ホークが言った。
「明らかに健康に悪い」私が言った。「何も飲まずにこうやって坐っているのは」
 ホークがうなずいた。

「少々こたえてきたな」彼が言った。
 私がうなずいた。私たちは坐っていた』

 と、まあこんな感じである。

 ハードボイルド小説は、はまるとけっこうはまってしまうのだ。
 スペンサーシリーズを読んでいる一年間くらいは、スペンサーの真似をしてビー
ルばかり飲んでいたものだ。


  →「読んだ本 2008年7月」の記事はこちら

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