温泉クンの旅日記

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深谷界隈

2011-03-23 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <深谷界隈>


 長いからこそ曲がりくねった、大きな川はたびたび氾濫する。
 その氾濫で流域の土壌が肥沃なものとなり、農作物の収穫につながる。
 古代、だからこそ川の流域に多く文明が栄えたのである。
 高校のときだったか、世界史の教師にそう教わった。一級河川を目の前にすると、いつも思いだしてしまう。

 深谷(ふかや)には坂東太郎の異名を持つ一級河川、利根川が流れている。
 だからその流域は肥沃な土壌となり、野菜栽培に適しているのだ。

 深谷名物数々あれど、まずは「深谷葱」だろう。



 その深谷葱だが、深谷市周辺で作られるネギの総称で、厳密な定義はないらしい。
 深谷葱は一年中収穫され、その収穫期によって「春葱」、「夏葱」、「秋冬葱」と呼ばれるが、旬は冬の十二月頃から出荷されだす「秋冬葱」だそうだ。



 軟白栽培といって、葱が成長する長さに応じ、土を盛りあげて白い部分を長くする根深ねぎである。
 特徴は白根の部分が長く、繊維のきめが細かく柔らかで、甘い。その糖度はミカンに匹敵するという。
 なべ物、汁物の具、薬味などに欠かせない葱だが、そのままを短く切って少量の塩を振って焼いて食べるのも相当旨いとわたしは思う。



 次はこれ、「七ッ梅酒造」跡に立つ「深谷シネマ」。



 映画の斜陽により、深谷に四つあった映画館の閉館があいついで、映画館がひとつもない状況が続くうちに、ミニシアターを開業するべく市民運動が始まりそれが結実したものである。



 座席数はたったの五十七席しかないが、街には大事な文化資産だ。



 シネマ前で、具がごろごろ入った「シネマカレー」(たしか三百円だった)を売っていて好評であったが、なにぶんラーメンとカレーライスを食べたばかりなので無理無理。

 ぶらりと深谷観光するなら、最後はこれで締めたい。
 深谷駅・・・はJR東日本の高崎線の駅である。



 上野駅発だけではなく、新宿駅経由の湘南新宿ラインでも行くことができる。十五両編成の車両に対応しているため、ホームはすべて長いものとなっている。



 駅舎は東京駅を建築する際に深谷でに製造した煉瓦を使用したことに因んで、東京駅を模した造りとなっている。



 一見の価値がある、味のある美しい駅舎である。



   →「幸せの黄色いカレー」の記事はこちら

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