温泉クンの旅日記

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館林、分福茶釜の寺

2016-03-27 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <館林、分福茶釜の寺>

 群馬県館林にある「茂林寺(もりんじ)」は<分福茶釜>で有名な寺である。



 室町中期の応永三年(1426年)、大林正通禅師のよる開山というからかなりの古刹である。総門までの短い参道にある、どの土産物屋にもタヌキの土産が山のように陳列されていた。



 総門(通称黒門)から山門(通称赤門)に至る参道にも、両側に二十一体のタヌキの像がずらりと並ぶ。







(そういえば分福茶釜って、どんな話だっけか・・・)
 しかし、わたしの場合などタヌキの昔話といえば「しょじょじの狸ばやし」がまず思い浮かべてしまう。山奥にある寺でタヌキが化かして脅かしたり、「ぽんぽこぽんぽこ」腹鼓で不眠症にさせたり和尚を居つかせない話だ。

 分福茶釜の話がすぐには思い出せない。
 そこで調べてみた。
 分福茶釜は諸説あるので、一番わかりやすいものを書いておく。

  『和尚さんが古い茶釜を買ってきて、お湯を沸かそうと火にかけたところ、茶釜が「熱い!」
  と悲鳴をあげた。気味悪がった和尚さんは、古道具屋にただで譲った。




   古道具屋は家に持って帰って、その茶釜がタヌキが化けたものだと知る。タヌキはその姿のまま
  元に戻れなくなってしまったというので、古道具屋はタヌキの言われたままに見せ物小屋を
  作ってやり、分福茶釜と銘打って見せ物をしてたくさんのお金を稼いだ。




   やがてタヌキは病気を患い、茶釜の姿のまま死んでしまった。古道具屋は茶釜をお寺に運んで
  供養してもらった。その茶釜は茂林寺に今も伝えられているという。』


     まんが日本昔ばなし「ぶんぶく茶釜」あらすじデータベースより

 茂林寺の伝説では、インドから中国を渡って日本に来た数千年を生きたタヌキが「守鶴」という僧に化けて寺を守り、愛用している茶釜で汲んでも尽きない湯を沸かしたとされている。



 本堂である。



 本尊の釈迦牟尼仏像が祀られていて、件の「分福茶釜」も一室に宝物として安置されているそうだ。

 茂林寺のタヌキは、頭にツツジ胴体は茶釜の、「ぽんちゃん」という名前でいまや館林の観光マスコットキャラクターになっている。



 あちこちの店で見かけたので、菓子店で「ぽんちゃん」の大判のクッキーをみつけるとなんとなく買ってしまったわたしである。鳩サブレに似た味でなかなかでした。




  →「館林、躑躅ヶ岡公園(1)」の記事はこちら
  →「館林、躑躅ヶ岡公園(2)」の記事はこちら


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